第76話

ーそして現在ー


銀次郎

過労で俺は試合に出られなくなり、俺たちのチームは俺抜きで試合に臨んだ。

皆は必死に勝とうとしたけど結果は3回戦で敗退だった。


小坂

そんな・・・。


銀次郎

俺は皆が負けている所を見ているだけしかできなかった。

最後の大会が終わってからは皆と会うのが気まずくなって中学を卒業するまでチームメイトを避けるようになった。


浜谷

・・・。


銀次郎

そして高校を入学してバスケ部に入るのが嫌で演劇部に入部した。

バスケにまともに向き合うことも出来ずに逃げ出したんだ。

最低だろ?

俺はお前達が思ってる程いい奴じゃないんだ。


小坂

銀次郎君・・・。


浜谷

・・・。

俺が中学の時の事で苦しんでいた時にお前は必死に俺を助けてくれた。

小坂が劇の事で怯えていた時にお前は気を使ってフォローしてくれた。

お前は最低じゃない。

俺たちの最高の仲間だ。


銀次郎

浜谷・・・。


浜谷

銀次郎・・・。

お前にはいつも助けてもらってばかりだ。

だから今度は俺たちの番だ。





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