第6話 憧れの名字
第6話
憧れの名字
全国の『鈴木』諸君!
『鈴木』という名字に自身と誇りを持って生きているか!
『鈴木』の名字から卒業したとしても、旧姓『鈴木』を自信たっぷりと伝えることが出来ているか!
そう!
『鈴木』だからこその『鈴木』なのだ!
・・・言っている自分が、ちょっとよくわからなくなってきた気がする・・・
とにかく、『鈴木』という名字に自信を持ってください。
固有名詞として使われる名前には、諸説あるが必ず基となるモノや出来事が存在する。
特に名字は、地域の風習やその地を治めていたモノ達の名や想い、さらには職業や役職から付けられ、その後定着していったモノもある。
そう!
名前には、色々な想いと願いが込められているのだ。
そんな中、全国でもトップクラスの人口を誇る『鈴木』にも、しっかりとした由来や意味が込められている。
『鈴木』という名字になるまでにも諸説伝えられている。
『鈴木』だけに、山々を切り開いたからとか木に関係する内容も多い中、一つ興味深い説があることを知っているだろうか?
それは、平安の世を平和に保ち、政治にも強い影響力を持っていた陰陽師が関係しているようなのだ。
神社の神主や巫女が手にするモノで、『鈴木』を連想するアイテムがあるのだが、気付かれている人はいるだろうか?
神楽鈴といって、神事等の神様に御供えする舞で使われる、木の柄の先に鈴が付いたモノを使っているが、アレが『鈴木』の由来となっている説があるらしい・・・
陰陽師もそうだが、鈴の音は場を清める為に使い、邪を祓うとされている。
そんなご利益満載の、神様に繋がるようなアイテムが『鈴木』となったのならば、胸をはって『鈴木』ですと断言出来る事だろう。
木の先に鈴が付いて、『鈴木』。
さぁ、全国の『鈴木』以外の名字を持つ者達よ!!
どう?
・・・『鈴木』になりたくなった?
全国にいる『鈴木』の皆よ!
1位じゃなくたって、『鈴木』と呼ばれなくたって、少ないのに多い印象を持たれていたって関係ない!
天地がひっくり返っても変わらない事実として、日本で一番多い名前ではないが、確実言える事は一つ。
“ 日本で一番知られている名前だという事 ”
『鈴木』は『鈴木』なのだから、『鈴木』の名に恥じぬよう『鈴木』という人生を謳歌しようじゃないか!
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