灰の花束

君が歩いた後ろには綺麗な花が咲いていた。

君は度々後ろを振り向いては

花を1つ1つ丁寧に燃やしていた。

私は燃やされた花の残骸を掬い取って

しまっておいた。


君がいつか

「忘れてしまった」

と泣かないように。


泣いたら私が

燃えた花束を送れるように。

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