記憶

人は2回死ぬらしい。

肉体の死

記憶の死

どこにもいかない僕のことを

知っているのは君だけだ。

僕を作っているのは

この部屋の中の

昨日飲んだ安い発泡酒の空き缶と

代わり映えのない生を綴った汚いノートだけ。

昨日君が亡くなった。

その瞬間に僕は君と共に死んだんだ。

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