死に際の崖
「死んだら迷惑がかかるから」
なんて
死にたく無い建前。
本当に死にたいとは思って無いから
私は言ってやった。
「死ぬときくらい我儘でいいのよ」
あなたは泣いた。
後から救われたと言った。
救ったつもりなどない。
むしろ崖縁にいたあなたの背中を押したと思っていた。
嗚呼。
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