108冊目 それはいけない!
どうも、吾輩です。
煩悩の数は108つ。
ということで、身近な煩悩もとい欲望について語ってみようではありませんか。
このエッセイでも何度となく出してきた欲望。
お金が欲しい!
別におかしな願望ではない……というか、お金欲しくない人のほうが少数派ではないだろうか。少なくとも吾輩はそう感じている。5000兆円欲しい。働きたくないでござる。
ある程度絵や文章、欲を言ったら漫画が描ける場合、同人作家として副収入を得る道がある。
が。
この道に関しても、確固たる「男女差」が存在するのであった。
ここからは聞きかじりの話ばかりになるのだが。
男性は、「安定したクオリティのおかず」に対しては媒体が何であれそこそこのお支払いをしてくれる傾向にあるそうだ。
しかし女性は、紙の本には素直にお金を払う傾向にあるが、DL販売となると突如厳しくなる。
理由としては「印刷までする同人誌なら(お金がかかるから)ともかく、(持ち出し資金ほとんどなしの)DL販売で稼ごうっていうのが気に食わない」というものであるらしい。あとは「印刷費を負担してプラマイゼロならともかく、人様の作品で元出なく稼ごうってのはルール違反」とか。
こういう感情ベースのもののみならずもっと具体的な理由もあって、同人誌として印刷している限りは「販売ではなく、印刷費をカンパしてもらっているので商業活動ではない」という建前が作用し「これはファン活動であり、利益を目的にしたものではない」としていろんな問題を免れているのである。これは男性向けジャンルでも同様で、同人誌やグッズを「販売」ではなく「頒布」と表現するのはこういう理由がある、
そういうわけで一次ならともかく、二次だとDL販売は叩かれる傾向にあるのだ。
じゃあ一次に移ればいいのかといえば、そうでもない。女性向け一次はあんまり売れないんじゃないかと思う。プロ、セミプロで名前が売れている方ならともかく、ぽっと出のアマチュアではよほどの作品でないと売れないのではあるまいか。
実体験なのだが、成人向けBL小説をDLサイトで販売したことがある。そこそこの文字数で、300円くらいだった気がする。
男性向けの成人小説が、ろくすっぽ宣伝していないにもかかわらず何本か売れたので、これもちょっとは売れるだろうと高をくくっていた。
が。
しばらく放置していたが売れず、値下げキャンペーンに参加しても売れず、2か月くらいたったが販売数はずっとゼロだった。
吾輩は、やけを起こした。
DLサイトでの販売を取り下げ、あちこちのSNSにその作品を無料公開したのである。
とたんに好意的なコメント、そこまで至らずともいいねボタンを押してもらうようなことが怒涛のごとくやってきて、うれしさ半分「有料は用なしってことね」というさみしさ半分であった。
やっぱりオリジナルの、漫画ではない同人で金が欲しいとなると、男性向けしかないらしい。
明日から淫語の勉強でもするか。
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