第九十四話 マイノリティ

「草むしりかったるいから、だらだらになるのが多数派だよな」

「もちろん」


「草むしりしたくないから、サボろうとするのが多数派だよな」

「まあな」


「草むしりサボりたくて、仮病使おうとするのが多数派だよな」

「うーん……」


「草むしり……」

「したくないのはよーく分かるけど、校庭のど真ん中で腹切るやつは少数派だと思うぞ。三島じゃあるまいし」



【おしまい】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る