第六十九話 プロ

「おい、草むしりのプロを雇ったんだって?」

「そう。俺らと同い年なのにプロ中のプロで、きっちり仕事をする。依頼費はもうスイス銀行に振り込んだ」


「バレないかー?」

「生徒を一々チェックしないだろ。むしったかどうかだけで」


「心配だなー」

「どうして?」


「プロは、俺らの雑なむしり方を許さないと思うよ。俺に全部任せろ、おまえらは絶対手を出すなって言われたら……」

「しまった!」



【おしまい】

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