第五十八話 発想の転換

「草をむしると、そこに空きスペースが出来て、次の草が生える」

「ああ、そうだな」


「じゃあ、むしらずに踏めばいい。そうすれば、次の草が生える隙がなくなる」

「そうかなあ……」


「何事も、発想の転換は大事だと思うよ」

「いや、発想を転換したから、学校が雑草に埋もれて化石になったんだよな」


「じゃあ、俺たちが化石になってないのはなぜだ?」

「化石は石だから動けないという発想を転換したからだよ」


【おしまい】

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る