ブラッディソード・エクレア

渋谷かな

第1話 1

第1章 8000字以下。


「ありがとうございました。魔物を退治して下さって。おかげで村も救われました。少ないですが村人からの感謝の気持ちです。」

トアル村を魔物が襲った。しかし、たまたま村にいた少年剣士が魔物を退治した。村人たちは少しずつ出し合ってお金の入った小袋を少年剣士に渡そうとする。

「お金なんていりません。その代り・・・血を下さい。」

少年剣士はそう言って深紅の剣を村人の血で染める。


「お恵み下さい。」

少年剣士は修道士の姿をして、たくさんの人が行きかう賑やかな街の中に立ち、教会の寄付を呼び掛けていました。

「ありがとうございます。あなたに神のご加護がありますように。アーメン。」

寄付をしてくれた紳士に感謝を込めて神の祝福を与える姿は剣士ではなく、ただの修道士の少年に見えた。

「だいぶん貯まったな。よし、教会に帰る前に行くとこに行こう。」

少年は寄付の呼びかけを止め、ある所に向かった。


「エクレア下さい!」

少年は集めた寄付金で帰りにケーキ屋さんによって、エクレアを買うのが日課だった。

「な、なんでだろう。悲しくないのに涙が流れてくる。」

そして店内でエクレアを食べだし、訳もなく涙を流すのだった。

「シュー! 毎日毎日、店の中でエクレアを食べるな! 行儀が悪い!」

ケーキ屋の厨房からケーキ職人の姿をした女性が現れた。

「あ、エリザさん。」

「あ、エリザさんじゃない! 天気もいいんだから、外のベンチで食え!」

「すいません。」

「私も今から休憩だから一緒に食べてあげよう。あんたの分のお茶もあるわよ。」

「いつもありがとうございます。」

ケーキ屋のエクレアを作っているエリザさん。


「不思議ね。ストーカーと思ってたシューとお茶してるのが。」

二人のきっかけはエリザの作ったエクレアを店の中で涙を流しながら食べる変な修道士がいるということだった。

「エリザさんがつけてくれたシュークリームという名前も気にいっていますよ。」

「それはあなたが記憶喪失で名前もないっていうから、エクレアだと涙を流しちゃうから、隣にあったシュークリームを見て、シューって名付けたのよ。」

修道士の少年は記憶喪失のために、家族も帰る家も分からないので教会でお世話になっている。

「名前があるって、いいですね。」

優しく微笑むシューのエリザに感謝する言葉には実感がこもっていた。

「ドキ!?」

何気ないシューの笑顔にドキっとするエリザであった。

「シュークリームさん!!!」

そこに街の兵隊が慌てた様子で駆けてやって来る。

「あ、フェルナンデスさん。」

「出たな! 邪魔者!」

シューとエリザも兵隊に気づいた。

「シュークリームさん! 大変です! 大変なんです!」

フェルナンデスはシューの目の前までやって来た。

「何が、そんなに大変なんですか?」

「隣の村が魔物に襲われていて、きっと、この前、トアル村の村人を皆殺しにした魔物たちですよ! だから、この街の男たちは武器を持って、魔物退治に行くようにとの市長の命令が出たんですよ。」

トアル村の村人が皆殺しされたのは、魔物の仕業になっていた。

「なら、どうして兵隊のフェルナンデスさんが、シューを呼びに来るわけ?」

エリザは良い雰囲気を壊されたので不機嫌だった。

「だって、シュークリームさんは剣の腕前は超一流! トアル村からも唯一生き残って帰って来たんですから! そこら辺の騎士様よりも強いですから!」

フェルナンデスは死にたくなかったのだった。

「ぼ、僕は知りませんよ!? 気がついたら命があっただけです!?」

シューは戦いを嫌い、戦うことを好き好んでいない。平和を求める修道士である。

「さあ! さあ! 行きましょう! シュークリームさん!」

「うわあ!? エリザさん!? またね!?」

フェルナンデスは強引にシュークリームを連れて行こうとする。

「もう! シューったら。」

エリザは去って行くシューを見ながら、どこか寂しく感じるのであった。


「行こうか、エクレアさん。」

修道院に戻って来たシューはしまってあった赤い深紅の剣を取り出す。シューは剣に大好きなエクレアの名前を付けた。少しでも心が穏やかでいられるように。

「エ・・・エクレア・・・さん!?」

シューの脳裏に断片的に失われた記憶が映し出される。


「あ・・・あなたは・・・生きて。私の血を吸って・・・。」

剣に綺麗な女性が刺さっている。剣を女性に刺しているのはシューだった。


「あ、あ、あれは僕!? ぼ、僕はひ、人を殺したのか!? はあ・・・はあ・・・僕は人殺しなのか!? 僕はいったい何者なんだ!?」

我に戻ったシューは記憶の断片に苦しむ。

「うおおおおお!?」

シューは自分の記憶がないことに、元々の自分が何をしていたのか確信がなく、不安で自分自身が壊れそうになる。


「お待たせしました。」

何事もなかったかのようにシューが爽やかな笑顔で現れる。修道士の服は脱ぎ捨て、魔物と戦えそうな軽装である。持ち物は禍々しい深紅の剣だけ。

「遅いですよ。シュークリームさん。もう、みんな出発しましたよ。」

臆病者の兵隊フェルナンデスがシューを待っていた。

「すいません。」

「では、早速、出発しましょう。」

シューとフェルナンデスは教会から出発しようとした。

「フェルナンデスさん! 街の広場でケンカが起こりました! 早く止めに行ってください!」

そこにフェルナンデスを呼びに来た待ち人がいた。

「なんだって!? 困ったな。シューさん、先に隣村に向かってもらってもいいですか? 自分もケンカを止めてから、直ぐに向かいますから!」

「は、はい。」

こうしてシューは一人で隣村に向かうことになった。


「キャアアア!?」

隣村のナナメ村では、ゴブリンやガーゴイル、ガイコツなどの魔物と剣で武装した人間が必死に戦っていた。

「死臭が漂っている・・・うえ。」

ナナメ村にやって来た少年のシューには人間でも魔物でも命がある者が死んでいく光景は吐き気がした。

「てめえ!? なに、もたもたしてるんだよ!? 魔物と戦えよ! なんだ? おじけてるのか!? そんな役に立たない奴は殺してやるよ! 死ねえ!」

初めて戦場でシューを殺そうと襲ってきたのは魔物ではなく、悪乗りした人間であった。

「ギャア!?」

シューを殺そうと剣を振り上げた男が真っ二つに切れ、切れ口から血を噴き出した。飛び散った返り血をシューも浴びる。

「汚い血だ。」

血を見た、血に触れたシューは修道士の穏やかな性格から、殺意に満ち溢れた剣士の鋭い目つきに変わる。シューの深紅の剣も、まるで血を吸うように赤く染まっていた。

「おいしいかい? エクレアさん。」

シューは血を吸い、普段よりも赤く染まった剣に話しかける。その表情は何かに憑りつかれたように狂っていた。

「君のために、僕は血を集めるよ。」

優しい修道士から血を感じた少年は剣士へと変わる。手に血の剣を持ちながら。

「ガアアアー!」

ガイコツがこん棒を振りかざしてシューに突進してくる。

「おまえじゃ、血も吸えない。」

一瞬でシューは剣技で、ガイコツを粉砕した。人間の血を吸って真っ赤に染まっていた剣が、普段通りの薄い赤色に戻っている。

「エクレアさん。血が欲しいんだね。わかったよ。」

そういうとシューは手練れの剣士として、血が吸えるゴブリンを中心に、次々と切り刻んでいく。

「血! 血! 血! 血! 血! 血! 血!」

シューはゴブリンの返り血を浴び、剣は真っ赤な血の色で染められていく。

「おお!? すごい!? 誰だ!? あの剣士様は!?」

「なんて優雅で流れるような剣技だ。」

魔物と戦っている人間の目にもシューのフィギュアスケートのような早い剣技と狂気を帯びたような戦い方は人目を惹いた。

「ギャア!?」

ほぼゴブリンを殲滅したところで、空中からガーゴイルが人間を剣で切り殺す。明らかに空中にいるガーゴイルの方が、地上にいる人間よりも有利であった。

「エクレアさん。僕に力を貸してください。」

シューが剣に話しかけると、剣から血が逆流するかのように、血が湧き出しシューの背中に翼を形成していく。それは血の翼だ。

「いきます。」

そう言うと、シューは血の翼で羽ばたき大空にゆっくりと羽ばたいた。まさに、その神々しい姿は血の神か、血の天使といった感じだった。

「ギャア!?」

シューはガーゴイルを次々と剣で切り殺し、剣はガーゴイルの血を吸って赤く染まる。

「ガルルル!?」

ガーゴイルたちは、なぜ人間が空を飛べると戸惑い答えを見つけることができなかった。

「ギャア!?」

瞬間移動ともいえる血の翼をまとったシューは1秒に1体のガーゴイルを倒し、50匹ほどのガーゴイルを約1分で倒し空の魔物を排除しきり、地上に舞い降り血の翼を解除した。翼の血は剣に戻っていく。

「ごめんなさい、エクレアさん。君の大切な血を使ってしまって。」

シューは剣に謝る。不思議な光景である。

「やったー! 魔物を退治したぞー! 俺たちの勝利だー!」

「村を守ったぞー! ワッハッハー!」

ガイコツも追い払った人間たちは自分たちの勝利を喜んだ。

「まだだ。」

シューは血塗られた剣を力強く握りしめ、これから起こる出来事に目を鋭くして身構えていた。



「これは・・・いったい!? なんと惨い・・・。」

ナナメ村は人間と魔物の死体と血の匂いが溢れていた。生き残った者は誰もいないように思えた。

「あ!? シュークリームさん!?」

街から遅れて兵隊のフェルナンデスが隣村であるナナメ村に駆けつけてきた。

「・・・。」

返事はない。シューは一人村の戦場で剣を握りしめたまま立ち尽くしている。

「シュークリームさん!? シュークリームさんってば!? き、気絶している!?」

シューは立ったまま気絶していた。

「・・・。」

こうしてシューは、また唯一の生き残りとなってしまった。



「あの修道士よ。」

「あんなに優しい顔をしているのにね。」

人間とは自分の理解できないも否定するもので、2つの村の人間が皆殺しにされて、運よくでも、唯一生き残った人間は不気味がられる。

「あはは・・・。」

シューは聞こえてくる嫌味を聞こえてないフリをするしかなかった。

「貧しい修道院に寄付をお願いします。おまけに献血も募集しています。今はA型の血液が不足しています。」

シュー修道院の仕事に熱心であった。献血の件は、この作品のおまけである。大ヒットすれば、将来、献血のキャンペーンキャラクターに採用される日もくるだろう。

「こら! そこの修道士!」

「あ、エリザさん。」

そこにエクレア屋のエリザが激怒した様子で現れる。

「あ、エリザさんじゃない!? どうしてエクレアを買いに来ないのよ!?」

「うわあああ!?」

エリザはシューの襟首を両手で掴み締め上げる。シューは口から泡を噴き出し死ぬ寸前である。

「はあ・・・死ぬかと思った。はあ、はあ、僕だってエクレアを買いに行きたいですよ・・・でも、なかなか寄付が集まらなくって。」

「シューも大変よね。」

死神のいる修道院として、シューのいる修道院の評判は悪くなっていたため、修道院に寄付が集まらなくなっていたのだった。

「エリザさんにも会いたいのに・・・。」

「ピク。」

シューが小声で呟いた一言をエリザの恋心レーダーは聞き逃さなかった。

「人生、生きていればいろいろあるわ! エクレアと紅茶を持ってきたのよ! 休憩して一緒に食べましょう!」

「ありがとうございます。エリザさん。」

エリザはシューを励ます。シューはエリザを神のように崇拝する。

「そうだ! 私も今日は仕事終わりだから、嫌味を言う人がいない高い丘の上まで行って食べましょう!」

「はい! エリザさんに、どこまでもついて行きます!」

こうしてシューとエリザは丘まで、エクレア・ピクニックに行くことにした。


「わ~! きれいな景色! 空気も澄んでて最高だわ!」

エリザとシューは高い丘の草原にたどり着いた。そこは街が一望できる二人だけの世界だった。

「本当ですね。ここならフェルナンデスさんも来ないだろうし。」

「どうして兵隊の名前が出てくるのよ!? クスッ!」

「ハハハー!」

エリザとシューは何をしゃべつても、誰にも聞かれない空間で二人だけの時間を楽しんでいた。

「さあ、エクレアを食べましょう。」

「やったー! エリザさんのエクレアだ!」

「はい、お召し上がれ。」

「おいしい! エリザさんのエクレアが世界で1番美味しいです!」

「ありがとう! そんなことを言ってくれるのはシューだけよ!」

二人はエクレアと紅茶を入れ、楽しいおやつの時間を過ごし始めた。いつも通りエクレアを食べたシューは涙を流す。

「シュークリームさん!? 大変です!? 大変なんです!?」

「ゲッ!? この声は!?」

「まさか!? フェルナンデスさん!?」

どこにでも現れる邪魔者、街の兵隊フェルナンデスであった。

「出たな! 邪魔者!」

「フェルナンデスさん! どうして僕の居場所が分かるんですか!?」

「そんなことよりもシュークリームさん! 大変です! マルマ村が魔物に襲われています! 街の男たちは援軍に参加するようにと街の市長からの命令です!」

「一人で行きなさいよ! あんた! 兵隊でしょ!?」

「嫌です! 死にたくありません! シュークリームさん! 一緒に行きましょう!」

「うわあ!? 僕は、ただの修道士ですよ!? それに・・・僕が行ったら、また僕だけ生き残るかもしれないし、僕は人殺しかもしれないし・・・。」

「シュー・・・。」

「ご安心ください! このフェルナンデスが生き残れば、シューさんが人殺しでないことを証言して見せますよ! さあ! いざ! マルマ村へ!」

「うわあ!? 助けて!? エリザさん!?」

「シュー!?」

こうしてシューはエリザを丘に残して、剣を取りに修道院に向かうことになった。



「行こうか、エクレアさん。」

修道院に戻って来たシューは深紅の剣に触れると体に電気が走るような感覚になる。

「だ、誰だ!? あいつは!?」

シューの無くした記憶が少しだけ思い出される。


「よくも! 俺様のモノを! 人間ごとき虫けらが! 許さん! 許さんぞ! 絶対に許さんぞ!!! 」

全身から黒いモノを醸し出している男が、シューに対して怒っていた。


「なんだったんだ!? あの男はいったい!? この思い出される記憶の断片はなんなんだ!? 僕はいったい何をしたんだ!? それとも、これから起こる未来予知とでもいうのか!?」

シューは確信のない記憶に苦しめられる。シューは自分が何者か分からなくなっていた。


「お待たせしました。」

「では、シュークリームさん。マルマ村に行きましょう。」

「はい。」

こうしてシューとフェルナンデスは魔物の攻撃を受けているマルマ村に出発した。



「ギャア!? こ、これは!?」

「酷い!? あんまりだ!? よくこんなことができる!?」

マルマ村に着いたシューとフェルナンデスが見たものは、村人が魔物に食い殺されている光景だった。まさに地獄絵図だった。

「オオカミの大群だ!?」

「それよりも厄介なのは・・・あの・・・大物。」

「トロール!?」

シューとフェルナンデスが見上げた先に巨人のトロールが立っている。村人を食い殺している魔物はオオカミ。だが、村人や街から援軍に駆け付けた人間から戦う気力を奪ったのは巨人のトロールである。地面にはトロールがしたと思われる巨大な一撃の穴が開いていた。

「恐怖を与えて、人間から夢と希望を奪ったんだ!?」

「あんな巨人を目の前にしたら、誰だって諦めてしまいますよ!?」

シューとフェルナンデスも怖気づきそうになる。しかし、深紅の剣は周囲に漂っている人間が流したと思われる血の臭いに反応する。

「ガルルル!」

オオカミたちがシューとフェルナンデスを見つけ、一歩一歩と間合いを詰めてくる。

「ガル!」

そしてオオカミたちは一斉にシューとフェルナンデスに飛び掛かって来た。

「もうダメだ!? ああ~! もっと長生きしたかった!?」

フェルナンデスは目を閉じて、自分の人生は終わったと諦めた。

「ガル!?」

飛び掛かってきたオオカミたちが一瞬で血を飛び散らせ死んでいく。

「不味そうな血だ。」

シューは村に充満している血の臭いに正気を奪われ、鋭い目つきの剣士の表情を見せる。その顔にはオオカミの返り血が飛び散っていた。深紅の剣は美味しそうに血を啜っている。

「シュ、シュークリームさん!?」

死んだと思ったが開いた目に剣士のシュークリームと剣で斬られて死んでいるオオカミたちを見たフェルナンデス。

「フェルナンデスさんは、ここから離れて下さい。ここにいたら巻き込んで殺してしまうかもしれません。」

「え?」

「僕の剣は血を好むので。」

そう言うと、シューはオオカミの血を求めるようにオオカミに斬りかかる。

「ガル!?」

一瞬で一匹のオオカミを切り殺すと次のオオカミの駆除に取り掛かる。

「血! 血! 血! 血! 血! 血! 血!」

シューはオオカミを、次々と切り殺していく。その太刀筋は早すぎて目で捉えることができない。分かるのは、斬られたオオカミから血が噴き出すということだけである。

「す、すごい!?」

フェルナンデスは足が竦んで、線上から逃げ出すことができなかった。

「エクレアさん、あいつなら、たくさんの血をくれそうだよ。」

オオカミを平らげたシューは狙いを巨体のトロールに的を絞る。

「そうだね。エクレアさんは食いしん坊だから。お腹を壊さないでね。」

そう言うと、シューの持つ深紅の剣から血が湧き出してくる。そして吹き出した血は剣にまとわりつくように強大な血の大剣を形成していく。

「ガオ!」

トロールがオオカミを殺されて怒っているかのように、ドスン! ドスン! っとシューに向かってくる。

「エクレアさん。僕に力を貸して!」

返事をするかのように深紅の剣は血を躍らせる。

「うおおおおお!」

シューは剣を振り上げ振り下ろした。剣の血は鋭い切れ味の剣のようにトロールに斬りかかる。

「ガオ!?」

トロールが目の前に現れた赤い血の刃を疑うように見入り動きが止まる。

「でやあああ!」

シューは躊躇することなく血でできた大剣を振り下ろす!?

「ガオオオオ!?」

巨体のトロールが真っ二つに切り裂かれ、ドカーンっと大きな音を響かせながら地面に倒れ込む。

「エクレアさん。いっぱい飲んでね。そうすれば・・・。」

シューはトロールの巨体に深紅の剣を突き刺す。剣が血を吸い真っ赤に染まっていく。まるで運動をして喉が渇いていて、水分を補給するかのようだった。

「相変わらず破壊力抜群だな。ブラッディソード・エクレア。」

その時、一人の男が突然と現れた。その男はトロールとシューの戦いを高みの見物をしていたのだった。その男から黒く邪悪なものを感じる。

「お、おまえは!?」

シューは男の登場に嫌な予感をするのであった。


つづく。

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