第18話 防カビ剤(柑橘類)
防腐剤とは役割はほとんど一緒、防カビ剤
いつものスーパーで広島のレモンを買おうとしたらそこにはいつの間にかアメリカ産のレモンがあった。
いや、買いませんけどね、値段も二分の1程度と、えぇ・・・・・・。
そして、極めつけは、その広島レモンなんですが、袋に入っていて、いつもならどこどこ農園何々さんが作りましたよとか、書かれてあったのが、防カビ剤不使用と追記で書かれてあったのが衝撃的でした。
防カビ剤に関してはまぁ、そんな安いやつにはないだろと思って今まで買っていましたよ。
で、輸入品物が増えてきた影響なんでしょうね、防カビ剤不使用という文字が目につくようになりました。
という市場の変化に合わせてなんでしょうが、安くても買う人がいるというのに、ね。
そこで危険性について調べることにしました。
輸入品が嫌いとかそういうわけではないですよ。安全な物もありますし何より安い。主婦の方で助かっている人もいるでしょうし、将来の健康リスクを鑑みれば私は遠慮しますが。
どうでもいいですが、私が輸入品で好きなのはハチミツとチョコです。250g2500円程度の物なんですが勿論ニュージーランド産です。そこらへんに売っている安物のハチミツより断然美味しいです。チョコはそうですね、乳化剤とか何も入ってないもうほとんどカカオの物なんですが、600円強します。私はこれとコーヒーが最高に合うと思っているのですが、友人曰く「甘くない。苦い食べれない」だそうで、そんなこと知ったことではないと思いますが、是非機会があれば読んでいる方に試してもらいたいです。
さて、それでは見ていきましょう。
かんきつ類中の7種の防かび剤
チアベンダゾール(TBZ),
東京都立衛生研究所のラットによる実験では、お腹の子どもの奇形性が確認されている。
本来農薬であるから毒性が強く、ヤギと羊に体重1kgあたり、0.4gを経口投与したところ、その半数が死亡した。人に対する推定致死量は、20~30gです。犬に対しても2年間投与したところ、6匹のうち2匹が死亡し、肝臓に異常が認められました。
農薬のカルベンダゾールと似ているため、当初から催奇性が疑われました。カルベンダゾールは、リンゴやインゲンの病害に使われる殺菌剤であるが、ポーランドの研究では、妊娠動物(ウサギ・ハムスター・ラット)への投与で、子供に脳ヘルニア・水頭症・助骨奇形などが認められました。また、インドの研究では、カルベンダゾールを妊娠したラットとウサギに経口投与したところ、胎児の死亡率が上昇しました。
京都立衛生研究所では、マウスに対して体重1kg当たり0.7~2.4gを毎日経口投与した処、おなかの子供に外表奇形と骨格異常(口蓋裂、脊椎癒着)が現れました。また、妊娠ラットに体重1kg当たり1gを1回経口投与した実験でも、手足と尾の奇形が認められましたが、厚生省は、OPPの時と同様にこれらの実験結果を認めず、そのため今でも使用が認められている。
動物実験の結果から、人間がTBZを摂取し続けた場合、成長が悪くなり、また血液や肝臓に障害が発生する可能性が考えられます。TBZは、果皮だけでなく果肉にも含まれ、それらを食べ続けると、確実にTBZが摂取され、胎児に影響を及ぼす可能性がありOPP同様に果肉にも浸透するため特に妊娠している女性には危険と言える。
ピリメタニル(PYR)
対象果物:アンズ、黄桃、かんきつ類(みかんを除く)、すもも、モモ、西洋ナシ、マルメロ、リンゴ
ピリメタニルは、2013年に使用が認められた比較的新しいタイプの防カビ剤
食品安全委員会では、ラットを用いた 2 年間慢性毒性/発がん性併合試験の無毒性量
17 mg/kg 体重/日を根拠として、安全係数 100 で除した 0.17 mg/kg 体重/日を一日摂取許容量(ADI)と設定
こちらはまだ年数がそこまで経っていないので詳しい情報がないが留意することに越したことはない
オルトフェニルフェノール(OPP),オルトフェニルフェノールナトリウム(OPPNA)
アメリカから輸入されている柑橘系の果物に含まれています。これらの物質は輸入される柑橘系の果物に直接散布される防カビ剤で、主にアメリカから輸入されるレモン、オレンジ、グレープフルーツに散布されています。非常に毒性が強く触ると皮膚や粘膜の腐食を起こし、摂取すると肝臓障害、発がん性が認められています。
洗っても落ちず、皮を剥いても果実に防カビ剤が浸透しているので、食べると危険。
動物実験でOPPをを餌に混ぜ食べさせたラットのうち83%に膀胱がんを発生。
またOPP-Naでは実験対象の95%のラットに膀胱がん、肝臓がんが発症しています。
フルジオキソニル(FLD)
糸状菌に対して、広い抗菌スペクトルを示すフェニルピロール系の非浸透移行性殺菌剤です。胞子発芽、発芽管伸長及び菌糸の生育阻害を示すことから、農薬としてだけでなく、収穫後の果実の防かび目的にも使用されます。
新しい化学物質、農薬は研究歴がまだ浅く、使用経験も少ない。そのため、利点も欠点も、安全性や有害性は良く分からない。危険だと証明されていないことは、安全であることとは異なる。フルジオキソニルも新しい殺菌剤なので、まだ評価するために十分な情報がない。このような化学物質は継続して留意して行かなければならない。
要 約 食品安全委員会PDFより
殺菌剤「フルジオキソニル」(CAS No. 131341-86-1)について、農薬抄録
及び各種資料(JMPR、米国等)等を用いて食品健康影響評価を実施した。
評価に供した試験成績は、動物体内運命(ラット、ヤギ及びニワトリ)、植
物体内運命(稲、小麦、ぶどう、トマト、たまねぎ及びもも)、作物残留、急
性毒性(ラット)、亜急性毒性(ラット及びイヌ)、慢性毒性(イヌ)、慢性毒
性/発がん性併合(ラット)、発がん性(マウス)、2 世代繁殖(ラット)、発生
毒性(ラット及びウサギ)、遺伝毒性試験等である。
各種毒性試験結果から、《《フルジオキソニル投与による影響は主に肝臓、腎臓
及び血液に認められた》》。発がん性、繁殖能に対する影響、催奇形性及び生体に
おいて問題となる遺伝毒性は認められなかった。
各試験で得られた無毒性量について用量設定間隔等を考慮して比較検討し
た結果、イヌを用いた 1 年間慢性毒性試験の無毒性量 33.1 mg/kg 体重/日を根
拠として、安全係数 100 で除した 0.33 mg/kg 体重/日を一日摂取許容量(ADI)
と設定した。
アゾキシストロビン(AZX),
殺菌剤「フルジオキソニル」(CAS No. 131341-86-1)について、農薬抄録
及び各種資料(JMPR、米国等)等を用いて食品健康影響評価を実施した。
評価に供した試験成績は、動物体内運命(ラット、ヤギ及びニワトリ)、植
物体内運命(稲、小麦、ぶどう、トマト、たまねぎ及びもも)、作物残留、急
性毒性(ラット)、亜急性毒性(ラット及びイヌ)、慢性毒性(イヌ)、慢性毒
性/発がん性併合(ラット)、発がん性(マウス)、2 世代繁殖(ラット)、発生
毒性(ラット及びウサギ)、遺伝毒性試験等である。
各種毒性試験結果から、フルジオキソニル投与による影響は主に肝臓、腎臓
及び血液に認められた。発がん性、繁殖能に対する影響、催奇形性及び生体に
おいて問題となる遺伝毒性は認められなかった。
各試験で得られた無毒性量について用量設定間隔等を考慮して比較検討し
た結果、イヌを用いた 1 年間慢性毒性試験の無毒性量 33.1 mg/kg 体重/日を根
拠として、安全係数 100 で除した 0.33 mg/kg 体重/日を一日摂取許容量(ADI)
と設定した
イマザリル(IMZ)
殺菌や殺カビの効果があるため、食品添加物としては防カビ剤の用途で使用されています。 日本では、1992年11月6日に食品添加物に指定されていますが、毒性がある物質であるため、
イマザリルは、ジクロルベンゼン誘導体とイミダゾールを反応させて生成することができ、水に比較的溶けやすいと言われています
急性毒性があり、その致死量はわずか20gとされています。ラットを半数死亡させる経口投与は、体重1キログラムあたり0.277~0.371グラムで、急性毒性が強い。
マウスに、イマザリルを0.012、0.024、0.048%含むエサを与えて育てたところ、そのマウスから生まれた子供に、授乳初期の体重増加抑制と神経行動毒性が認められた。また、イマザリルに含まれる不純物によって、肝臓がんや甲状腺腫瘍になる危険性があるようです。
摂取による中毒症状として、吐き気をもよおしたり、眼に入ると発赤や痛みが生じることがあります。動物実験によれば、発がん性は今のところ認められていないようですが、ヒトに対する安全性に関する有効なデータはあまりないのが実情です。
ジフェニル(DP)
1971年に許可され、ラットに0.25%及び0.5%含む餌を食べさせた実験では60週間ころから血尿が出始め、死亡する例が多く見られた。解剖すると、賢蔵や膀胱に結成が出来ていた。
ADI(1日許容摂取量)が定められており、体重1kgに対して0.05mg
近年ではジフェニルを添付しているレモンなどが減っているが0ではないので留意すること
国内ではこれら農薬の添付は出来ません。これら農薬は無論のこと体内で処理して排出するのにかなりの時間を有します。
更に言えば、安全が保障されていない為、長期的に見れば体に悪なのは一目瞭然です。出来るだけ安いからと言ってアメリカレモン等買わないで、国産のレモンやグレープフルーツなどを買うことを強くお勧めします。
注意点
果物の皮を避け果肉だけ食べれば安全というわけではありません。
多くの人が勘違いしていますが、これらの農薬は、果肉にも浸透し残留しています。
農薬は体に入ると代謝されにくく体に蓄積されるため、食べ続ければそれだけ発がんのリスクが高まるので本当に注意が必要です。
なお、国産の柑橘系の果物には防カビ剤が使われることはありません。
※そもそも日本では収穫後の食べ物に農薬を塗布すること(ポストハーベスト農薬)は今も禁止され輸入のみ許可している状態。
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