第197話 愛する人を

 《ネオ・ジャスティス》を

騙(かた)って、あたしに脅迫の

電話を掛けたり、部屋へ侵入し、

小物の配置を変えたのも彼だった。


 しかし・・・・、

元はと言えば、あたしたち4人が

小学校時代、イタズラをした

結果、大惨事になり、この

事件を招いたのだ。


「ゴメンよ。ボクが着いて

いながら・・・、未然に事件を

防げなかった。」

 クッキー様は、すまなそうに

謝った。


「いえ、気にしないで下さい。」

 全ては、あたしの所為です。


「ああ・・・、ボクは無能だ。

愛する女性(ひと)を守れなかった。」


「え・・・?」



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