第34話 工場跡地

 真夜中、血のように赤い月が宙天に輝いていた。

 湘南工業地帯、廃工場跡地に飯野が車を停車させスマホで連絡を取っていた。


「ああ……、解ってるよ。湘南で公平が殺されたって、言うんだろ。あ、ちょっと……

 待ってろよ。小便するから……

後でな。ああ……」

 スマホを切り降車した。工場跡地の隅みに行き用を足そうとした時、背後から、パッと

強烈なライトを当てられた。


「う……😰💦💦💦」

 飯野は小さく呻き、振り返ると逆光で人影しか見えない。

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