ラノベの話(2017/2/17)

件のラノベ講座のまとめです。




2/17


ラノベの書き方


『評価シートの項目』

<シナリオ出身者はラノベを書くのに向いてるのか?>


1:キャラ 〇シナリオと同じ

2:ストーリーライン 〇シナリオと同じ

3:世界観設定 △ドラマで撮れないような非現実が必要

4:構成 〇シナリオと同じ

5:文章力 ×シナリオは『誰にでも同じように伝わるように簡素に書く』ので苦手


+台詞(評価シートの項目外)◎シナリオが得意中の得意

ここで他の投稿者と差をつけよう!



・ラノベ(小説)でやってはいけないこと

×誰が読んでも同じように、棒のように書くこと

×俳優の演技にまかせて書くこと

「……」(※俳優の微妙な表情による表現)などはNG


『世界観について』

どんな世界でもいい、どれだけお金がかかってもいい

どんなキャラでもいい



『読者ターゲットの設定』

読者は限定すれば限定するほどよい

(なぜなら)→そのほうが迷ったときに書きやすいから(想定読者が喜ぶほうにすればいいから)


ラノベの主要ターゲットは、『男子高校生』。

・学業のレベルは?

・容姿は?

・部活はやってるの?

・趣味は?

・彼女はいるの?

・進学はどうするつもり?

・どんな家に住んでるの?


 →決めれば書きやすい



『読者ターゲットを明確に決めたことにおける恩恵』


売れるのに必要な2つの要素『共感』と『憧れ性』。


1:共感

想定読者の顔が浮かぶ →どんな作品なら喜ぶか? →共感できるか?


2:憧れ性

想定読者の生活圏とは『全く無縁の世界(=非日常)』→共感の"ま逆"



『簡単ラノベの作り方』

・物語は"変化"と"葛藤"


・"主人公の欲望"が物語のスタート地点

※ここで読者ターゲットの男子高校生の欲望を考える。

※男子高校生と同じ欲望を主人公が持っている="共感性"だからである


・主人公の欲望による"飢餓感"こそが物語を動かす

モテたい→彼女が欲しい→恋人を作ることがゴール


・飢餓感のスケールの大きさが、物語のゴールを決める

ex.)

彼女がほしい→ラブコメ

お金がほしい→獲得する話

殺したい→復讐

職業モノ→ミッション型(エヴァとか)


・欲望が満たされない主人公はどれだけ惨めなのか?



『ターゲットの高校生男子の欲望とは何か?』

・"2017年現在の"ラノベ3大派閥


1:異世界転移(ex.クラスごと異世界に転移。いじめられっこだった僕が異世界で活躍してクラスの女子からモテモテ)

2:異世界転生(ex.転生してチートスキル)

3:勇者


高校生の日常生活は学校と家の往復

たかが知れているから、お金を出してまで買う本は

日常にないものが読みたいという欲求


『これがあったら、他の投稿者と差別化できる究極の要素』


1:究極の選択を主人公に迫る

・物語の9合目で、主人公に"究極"の2択を迫る

・例えばそれは、主人公が欲望を追い求めるために、物語中に新しく得た仲間とか

・その仲間を助けるために、『今までのストーリーを全部無駄にしていいのか?』


※※※

("究極の選択"についての引導の私見)

『第9地区』という映画がありますが、

導入で、主人公のビカス(人間)は事故でエイリアンになってしまいます。

ビカスは人間に戻るために、自分のことしか考えていなくて、

人間に戻ることを協力してくれる仲間のエイリアンすらも蹴落とし、とにかく自分だけ助かろうとする最低最悪の人間ですが、

最後の最後に、

『人間に戻ろうとする』or『エイリアンの世界を救う』という究極の選択を迫られます。

そこでビカスが選んだ答えは…?


第9地区は『ビカスが人間に戻ろうとする話(ビカスの欲望)』ですが、

究極の選択にてビカスが選ぶ答えは、"人間に戻ろうとする"という今までのストーリーを全部無駄にしてしまう『(人間に戻ることを諦め)エイリアンの世界を救う』という答えだったのです。


※※※


2:ハッピーエンドで終わらせない

・受賞後に作者にいちばん改稿をたのむ部分

・ハッピーエンドで終わらせず、"寸止め"にする

・主人公には100%の満足感を与えず、95%くらいにとどめる

・5%の飢餓感が重要

・たとえば、恋人は手に入ったがどこかしら理想じゃない、とか

・最後になってもどっかしら"残しておく"ことが重要

・するとどうなるか? →『続編がだせます』

・読者はもっと読みたい、作者はもっと続き書きたい、編集はもっと売りたい。win-win



『売れるラノベに必要な5大要素』


1:LOVE(エロ)

 →男子高校生の最大の欲望。カラー絵や挿絵に裸のシーンがないと売れない!

・ラノベは誰のためにかくのか? →男子高校生を喜ばせるため

 →なら、エロシーンを入れたくないなどの作者のこだわりは邪魔でしかない


2:主人公の成長

 →エンタメの使命


3:カタルシス

4:承認欲求

・モテないし勉強もできない僕だけど、異世界ではチート能力でヒーローだー!やったー!

 →承認欲求が満たされる


5:非日常

 →ワクワクを与えてくれるか?


編集さんや友達に見てもらう前に

この5つの要素があるか自己チェックしよう!



2017/2/21引導

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