indo創作論まとめ
indo
『転換点』について(2016/9/21)
2016/9/21
シナリオ『大雨のなかの水槽』にて
ちょっと雑談になるのですが…。
東京03のコントをひたすら分析していたときに、気づいたことで、
ワンシチュエーションコントには"話の転換点"というものがあると思うのです。
そのシチュエーションの前提を壊し、
話を次のステージに進めるというような"新しい発見"のことです。
分かりにくいと思うので、今回のぼくの作品の例でいうと、
まず1つ目の転換点として、
『カバンから折り畳み傘がでてくる』というものがあります。
これはこの話の前提が『大雨で外に出られない状況で、高校生の男女が1つの電話ボックスで嫌々一緒に過ごしている』で、折り畳み傘の存在はこの前提を破壊する"発見"なんです。
しかし、この転換点というのは、多くのお笑いのコントでもそうなのですが、
結局は話の前提を破壊できないことになるのです。
話の前提が破壊されたら、そこで話が終わってしまうので。
今回の場合は、折り畳み傘はボロボロで使用不可能、というオチがついてきます。
このようにワンシチュエーションコメディというのは、
話の前提を破壊する前フリで期待をあおり、結局それがダメになって、話を長引かせるというのを延々と繰り返すのが基本となると思います。
ちなみにこの話の最後の"転換点"は、
『外が晴れて、電話ボックスから出られるようになったのに、晴れたまま雷が鳴っているせいで電話ボックスから出られない!』
というものに設定しました。
これは話の前提である『晴れたら電話ボックスから出る』という前提のアンチとして設定しました。
最終的には、前提をひっくり返すのがオチのポイントだと思います。
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