第4話 まりーちゃんのクリスマス

まりーちゃんのクリスマス

フランソワーズ 作・絵


まりーちゃんの本では、「まりーちゃんとひつじ」の方が有名かもしれないけれど、この季節なので、やはり「まりーちゃんのクリスマス」を紹介したい。


まりーちゃんと、ひつじのぱたぽんとのおしゃべりのキャッチボール。


まりーちゃんは、ぱたぽんに話しかける。クリスマスには、暖炉のそばに靴をおいておくと、サンタクロースがプレゼントをおいていってくれると話す。

でも、ぱたぽんは靴をぬげないから、プレゼントをもらえないと言う。

まりーちゃんは、プレゼントはスカーフかも、車かもと想像する。

でもぱたぽんはもらえないと…。

そして、クリスマスの朝、なんと‼︎



ぱたぽんはもらえないかもしれないと、四度言う。

昔話はよく三回の繰り返しがあるといわれる。がらがらどんとか、三枚のおふだとか。四度はしつこいかなと大人は思ってしまうかもしれない。でも小さい子達は気にならないようだ。

まりーちゃんはぱたぽんがサンタクロースからプレゼントをいただくために、小さなくつを買ってあげる。そして、クリスマスの朝には、ぱたぽんにもプレゼントが入れてあったこと。読んでいて本当に心があたたかくなる。

ぱたぽんのベルの音と、最後にクリスマス!としめくくられること。絵もあたたかみがあり、こどもが喜んでいた。

私はまりーちゃんが、「ぱたぽん」と語りかけるのが好きだ。

小さい頃を思い出して、ぜひお読みいただきたい。もしかしたら、小さい子に読んでと何度も言われちゃうかもしれない。そんな時は、いいよ〜♡、といって、何度でも読んであげて欲しい。(私は、えっ、と思ってしまい、今ではその事を反省しているから)



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