先生に教えてもらった絵本のこと

御徒町組

第1話 絵本の先生

九月に先生がお亡くなりになってしまった。夏に入院されたので(8月中旬には退院されたのだが)、大事をとって十月に会うはずだった。

つい先日も絵本の講演をされたばかりと聞き、お元気そうだと安心していたところだった。突然のことで、私はどうしたらよいやら、心が迷子になった。

先生の声が、今でも聴こえてくる。

「あなたさぁ、私なんかさ…」と続く、お互いの不健康、老化自慢だ。すぐ声もお顔も思い出せるのに、もう会えないなんて。悲しく、不安な気持ち。

先生とは、絵本の先生。先生の絵本の勉強をするグループは、私が仲間にしてもらってからも、すでに10年以上たつ。おいおい、この会についても書いていくつもりだ。

兎に角、先生に教えてもらった本について、少しづつ紹介していけたらと思う。

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