第40話 新年度です

【特に変わらない日々です】

学生であれば、学年が一つ上がり、クラス替えなんかもあり、新しい年度が始まった感覚があるものです。


年度末、年度初めで仕事に大きな変化がある場合も、年度替わりは何かあるでしょう。


大きな変化はなくても、新しい予算が始まるなど、切り替わりを感じたりもするものです。


ですが、加藤さんは派遣さん。

派遣先の予算どうこうも関係なく、タダいつもと同じ作業を繰り返すだけです。



【人事異動】

派遣先の社員さんに人事異動がありました。


一人が他部署へ異動、課長が別の部署との兼任に、新たに一人が兼任になった課長の補佐を兼ねて異動してきました。


新しく来た人は、男性の丸岡まるおかさん。40歳くらいの方です。


加藤さん「1.5人減って、1人しか増えていないから、実質0.5人減った気がするんですけど」

内田さん「気にしない、気にしない」



【新入社員は?】

加藤さん「ここは、新入社員の配属っていつなんですか?」

内田さん「4月は研修で、ゴールデンウィーク明けが正式配属ですね」


加藤さん「じゃあ、減った分は新入社員で補填ですか?」

内田さん「ここは、基本的に新入社員の配属はないから」


加藤さん「じゃあ、減ったままなんですね」

内田さん「一応、派遣で増やそうとはしてるんだけどね」


内田さん「あと、新入社員は、研修の一環で見学には来ますよ」



【依頼番号】

いつものように、依頼を確認する加藤さん。

今までの連番とは変わっていることに気付きます。


加藤さん「依頼番号ががらっと変わってますね」

藤沢さん「新年度ですからね」


加藤さん「年度が関係あるんですか?」

藤沢さん「最初の二桁が年度なんですよ。下三桁が年度内の連番で」


加藤さん「なるほど、そんな意味があったんですか。しかも、年度が平成なんですね」

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