第110話

「一年前、阿久堂たちは金沢君を自分たちのたむろっていたマンションに監禁したの。そして飛ばしの携帯を使って樹理さんを呼び出したのよ」

 樹理の身体が電撃を食らったようにビクッと震えた。


「もう、いい加減にして!!

 それ以上、言う必要はないでしょ!!」

 舞美は、リオの説明に割って入った。


「いいの……。わかってます。私がいけないンです。

 文孝君が呼び出したからって、ノコノコとアイツらのトコへ行ったから……」

 樹理の声は震えていた。






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