第92話 

「ねぇ、ノア!起きてよ。重いンだから!!

 自分で、歩けって!!」

 舞美たちがオレを2階の部屋まで連れて来たらしい。


「ああ……」

 ベットに転がされた。


「ホラ、見てよ。まだ12時前よ」

 メイがスマホを見せた。


「え…… ああ、そう……?」

 液晶画面には11時47分と表示されていた。


「見てよ。ちゃんと! ホラァ~……」


「ああ、解ったよ。11時47分だろ」


「そう、ねぇ、何よ!いつも、こんなに早く寝るの!?」

「ゴメン、眠くって……」


「じゃ、おやすみなさい」

 樹理が言った。


「うん、おやすみ……」

 そのまま俺は暗黒の世界へ引き込まれた。

 

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