第76話

「ねぇ、これから、樹理のバースディパーティやンだけど……、一緒に、どう?」

 舞美は後ろにいる樹理とメイを振り返った。


「一緒に、どうって……?」

 オレは樹理もメイも、まともに口を聴いた事さえない。


 メイは笑顔で寄ってきた。

「ほら、死にそ~な顔しないで元気出せって超能力少年!」

 肩をポンポンとかなり強く叩いた。


「痛ったいよ~!」

 メイは、ニッコリ笑い舌を出した。


「じゃ、決まりねぇ。行こうか」

 振り返った舞美は手で樹理を呼んだ。


「ン……」

 オレは困惑したが、舞美とメイに両腕を組まれグイグイと引っ張られた。







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