第35話

「失礼ですが……

 昨夜の12時頃、どちらに?」


「フン、応える必要はない。自分らで調べろ」

 祖父のキツい言葉が飛んだ。


「そうですよ。文孝の時は、どんなに頭を下げても何も調べなかったクセに!」


「申し訳ありません。文孝君の件はこれから再捜査致します」

 リオは、勝手に決めたようだ。


「リオさん!」

 冨田は慌てて取り繕った。

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