かけっこ

かけっここけっここけこっこ

そやかけっこしませんか

そやかけっこしませんか

声は荒くも流れに沿って

指をあげるもからむ人なし


かけっここけた思い出も

今は記憶に落ちぶれて

額に汗かく夏の日の

街の角に涼む肩のみ


高度が下がれば上がるものあり

平行に保ついやらしさも

ある種の知恵なり


そやかけっこだそやかけっこだ

かけっこよりも皮肉がお好き

気持ちよりも言葉がお好き

いつの間にか一等賞にもってきたぜ、

だからもう、

かけっこなんてやらないんだって

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る