日常にあるファンタジー

warawou07

ドア

人んちの

庭から木の枝を勝手に折って

わたしの家の前においていくのはおやめなさい


わたしはけっしてドアをあけません


道端に

落ちてる乾いた新聞紙を

勝手に拾って

私の家の前においていくのはおやめなさい


わたしは決してドアをあけません


チャイムではなくて

ドアをノックするのはおやめなさい


それでもわたしは

ドアをあけません


木の枝3本新聞紙2枚では

せいぜい火災探知機が反応するくらいでしょう


わたしを焼こうとするのでしょうか

灰になるまで

風になるまで

そして最後に水になって


またあなたの前に

こうやって待ち続けるまで


わたしはドアをあけません

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