第20話 薬
前回書いた通り、薬を処方してもらった。
セロトニンの濃度を増やす効果があるという、有名な薬である。
効果が現れるまで2~3週間かかるそうなので、気長に待たないといけない。
今日は病院行ったあとで買い物に出かけたが、楽しくなれそうな玩具を見つけられなかった。
そんなわけで新装版『サイボーグクロちゃん』を全6巻買ってきた。
昔、アニメのが好きだったんだが、突然打ち切りになったので、原作漫画を読みたいと長いこと思っていたのだった。今回は、少々値段が張ると思いながらも、これは何かの縁だとも思って買ってしまった。
なんやこれやとただの日記みたいではないか。
じゃあウソ書くか。
大型電機店で『サイボーグクロちゃん』買ったんだが、そのときにレジの店員に、
「お住まいは一戸建てでしょうか?」
などと聞かれてしまった。『サイボーグクロちゃん』買いに来た客に質問することではない。
聞いてみると「リフォームの相談」をしてほしいらしい。
私はうちでは無職の役立たずでリフォームについてどうこう言える立場ではない。それに私は病んでいる。そんな相談してる場合じゃない。
などとまくしたてると、相手は黙ったが、私はまだ言い足らなかったのでもっとがつがつ言いたかったが、そうやって、他人になんか関わったときに自分のたまったストレスをぶつけていいわけではないのだ。
結果的に私はイライラを増幅させて家に帰ることになる。
『サイボーグクロちゃん』は家に帰ってから読もうと思ってたので、電車の中ではスマホゲーなどしてヒマつぶししながら帰ってきたわけだが。電車の中でも上のことと別に関係ないことで思い出し怒りをしたりしてた。不健康である。不機嫌である。
とりあえず、夕食にカツ丼食べて、冒頭に書いた薬飲んで、今はまあまあ落ち着いている。
たぶんこの薬は一回飲んだだけで効果は期待できるもんじゃないと思うが。
プラシーボ効果である。
昔間違えて「スパシーボ効果」と書いたことがある。
「ありがとう効果」。いい言葉のような、「水にありがとうとか言い続けると綺麗な結晶になる効果」みたいな胡散臭いやつのようにも聞こえる。
ちなみにロシア語のспасибо(ありがとう)のことなんだが、これは割と正確に発音すると「スパシーバ」になるらしい。
スパシーバならプラシーボと間違えにくいんだろう。
てなわけで。だすびだーにゃ。
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