日記~生きた証~

螢奏

第1話 いなくなってしまった

『お亡くなりになられました。』

4月8日。私の親友、高染華香たかそめはなかが死んでしまった。

病気だった。華香は、そのことを誰にもいわなかった。

なぜ、話さなかったかを遺言の手紙を読むと分かった。

「言わなくてごめんね。言ったら心配すると思ったし、迷惑かけたくなかったからさ。あと、香織。私が前言ってた、約束覚えてる?約束事、頼んだよ。」って書いてあった。

私は遺言にも書いある約束事は、遺品の整理だった。

華香の家に行き始めることにした。

いつもは華香の家に行くと、華香がいつもいたから、いないのが不自然で、違和感を感じるほどだった。探せばまだいるような気がした。でも、華香は死んでしまった。もう、探してもどこにもいない。

私は泣きながら、つくえの整理から始めた。

机の上には、ノートが2~3冊ほどあった。そのノートの上には手紙が、1通あった。

大野香織おおのかおりさまへ』

私宛の手紙?そう思い読んでみた。

『香織へ。今まで友達でいてくれてありがとう。最初にそれが言いたかったの。で、多分この手紙の下にはノートがあると思うの。自分で言うのもなんだけど、それは私の日記なの。ここに来てからの日記。香織が読んでくれると嬉しい。でも、そこに置いてあるので全部じゃないの。どこに置いたか忘れたから、探してみてくれる?あと、わたしのケータイにも日記を書いたから、ぜひ読んでね。でも最後の日記は、香織と一緒に読んでほしい人がいるからから読まないでよ。最後の最後までわがまま言ってごめん。でも、香織だから言ってるの。』

まったく、華香はいつもこうだ。ま、それが好きなんだけれど。

友達になれて私は嬉しいよ。

さて、1番最初の日記を読んでみよう。

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