作品収益化により起こり得る ”作家” へのデメリット

開いていただきありがとうございます。

私たちから、チャンスが奪われています。冗長かもしれませんが、これを開いてくれた皆さんなら、分かってくれると考えて書きました。


私がカクヨムで活動を始めたのは、ちょうど2年前の今ごろ。当時くらいから、クソつまらない異世界転生ブームだったことを覚えています。


私がKACLAという名前で最初に活動をしたのは、「小説家になろう」でした。

ユーザー数が圧倒的に多いということをアドバンテージに思い、現在も掲載を続けている”第2新聞部”の物語を書き始めました。


結論は、PVすらあまりつきませんでした。


ユーザーが多いから、その分はやく作品が流されるうえに、冒頭に書いたように、”なろう系”が流行していたため、需要がなかったのです。

それだけでなく、新参の書いた、いわゆる”なろう系”であってもPVがなく、面白くてもそもそも伸びる状態ではありませんでした。

つまりは、特定の作品しか読者がついていなかったということです。新しい作品をスルーする読者が多かったと考えています。


しかし、当時は新参サイトであった「カクヨム」は、まだマイナーな存在であるにもかかわらず、コンテストなどが非常に多い上に、ユーザー同士の対話をしやすく作られています。

なろうよりはマシです。けれど、このサイトにも問題点があるのです。


そうです。作家によいサイトを目指しすぎたせいで、読者よりも圧倒的に作家が増えてしまいました。

これは、毎度毎度、この持論ではよく書いていることですが、今の時点でそもそも作家に対して読者が圧倒的に足りないのです。


作家8:読者2


感覚的にこんな感じ。確かにと思う人も多いのではないでしょうか? そして、今カクヨムでは恐ろしいことに異世界転生ブーム、つまりは”なろう系”がブームになっているということです。


これでは、せっかく「小説家になろう」と棲み分けをしていたのに、意味が無くなってしまいます。


ここからが言いたいことです。


収益化をしたせいで、「小説家になろう」から有名な作品を書いている作家が移ってきてしまうのではないかという点です。

そしたら、元からいた私たちはきっと負けてしまいます。読者層もがらりと変わるということですから。


つまり、このサイトが「小説家になろう」と同じになってしまう可能性があるのです。


最初の半年くらいは、収入があっておいしいでしょう。けれど、その収益はうまい棒を買うことがかろうじてできる額かもしれません。もしかしたら、そこまでいかないかも・・・。


さて、YouTubeを例に見てみましょう。後発ながら、ニコニコ動画から、ごっそりユーザーを奪うことに成功したわけです。これは、広告があるからでしょう。最近はニコニコ動画にも広告がついてきましたが、遅いです。


さらに、適当な作品をばらまいてつかの間の稼ぎにする人もでるかもしれません。

そうなったら、あなたたち、いや。私たちの作品は埋もれてしまいます。

それが、作品の倍率をあげることになり、コンテストに通りにくくなる。あなたたちの作品が今までなら書籍かされていたのに、されなくなってしまう。


どうですか? うまい棒を買えるほどの収入か、書籍化され世間からも賞賛され印税が入ってくる暮らし。どちらを選びますか?


冒頭に書いたように、私たちはチャンスを奪われるのです。

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