「それは脳に刻まれた約束で」

  鼓膜を震わせたものが、途端に脳内で言葉へと変換されていく。ただ「音」を聞こうとしても、僕らの言葉はそれを「僕らの言葉」なのだと認識させてくる。

 だから僕は、君の言葉がこの心臓に突き刺さるのを、ぼうっと眺めていることしかできなかったのだ。


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