Alice
兎を追いかけて穴に落ちた女の子は
この世に飽いてたのかもしれないね
底の見えない穴に墜ちて
それでもなぜだか怖くはないの
消えてしまっても構わないから
このまま遠くへ行きたい
できれば
陽のあたらない地の底で
帽子屋のように狂った月が咲う
あの月だって本物ではないのでしょ?
だって月は笑わないもの
ねぇ、私の
あなたがいるのはここより上?
きっとそうね、
死んだって同じ場所には居られないと
そう云って笑ったのはあなただったから
でも残念ね、
地獄に堕ちたのは私だった
あと何度
生まれ変われば
どれだけ
想い続ければ
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