翅
嫌いだった
「ひとりじゃない」という言葉が
理解してなどくれないくせに
どの口が
あんなに 嫌いだった
「ひとりじゃない」という言葉を
僕は今 君に届けたい
重なったんだ 君の涙と
いつかの冬の自分の姿が
あのころの僕が欲しかった言葉を
今 僕が君に
独りと 独りだった 僕ら
今日からは ふたりぼっち
この空は広すぎて
僕には眩しすぎて
ひとりじゃ翔べない
でも
もうきっと大丈夫
となりに 君がいるから
まだ翔べるよ
また翔べるよ
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