街の外れの古書店にて

古書店に入ると、店主も誰も居ないのに何人かの視線を感じた。

BGMはなく、紙が擦れるかさかさいう音と、古い紙のにおいが場を支配している。


ここでは本が息をしていて、こっちが品定めされているみたいだと思った時、

店中の本からクスクスという笑い声が漏れた。


この本達に私は選んでもらえないようだ。

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