雪夜の傘

君が駅まで迎えに来た日は、雪がきれいな夜だった。


一つの傘で歩く。


結晶たちは笠の上でしゃらしゃら歌いながら地上に降りて、少しの光源でも宝石のようにきらきらチカチカしている。


君はわくわくした顔で傘を揺すり雪を落として、何が楽しいのか笑う。


なんか完璧だなって、そう思った。

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