第47話 俺決めた、猿と……!

 照れるましらがかわいくて思わずベッドから立ち上がった。

 朝よりましな足取りで俺は猿に抱き着く。

「おまえ熱が」

「けど、猿に、言いたくて」

 熱で痛む喉を必死に動かす。

「俺決めた、猿と……!」

 その続きは猿に顔を掴まれたせいで言えなかった。

「答えを出すのは早えよ。その熱下げてもっとうじうじ悩め」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る