第40話 俺って邪魔かな

「どうしたの? 大声で」

「っ! ……クソ」

 ましらかえでとは逆方向に走って行った。

「え、ちょ! なにがあったの?」

 俺に問う楓に曖昧に笑った。

 さっきの話をするわけにもいかないから。

「俺って邪魔かな」

 零れた言葉に急いで口をふさいだ。

「そうだね」

 楓はにこやかに言った。

「そこにいたらドア入れないよ?」

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