夏色時間
風鈴の音が耳をくすぐり
すぐ脇で猫がまどろむ
つられるように
目をつむれば
思いがけないタイムスリップ
君の居る
あの頃にも飛べるよ
雨があがり
夏の匂い
クリームソーダ
チェリーの赤がやけに眩しい
きっと痛いほど甘いのだろう
陽炎の揺らめきに
すべて包んで消し去れば
ささやかな時間旅行も終わりを告げる
最後に花火でも
見ておけば良かったね
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