第3話 自由

雨が降る

大地を潤す恵みの雫

熱を攫いに風が吹く

木は朽ちる

 花が散る

 鳥は落ちる

 風が吹きぬける

 月が満ちる


濡れるのは嫌と

狭い空間に縮こまる人々

傘をさしても濡れている

僕は雨を受け

風に吹かれて

穢れを清める

祝福するかのように

道行く人は一瞥する


濡れないために傘をさす

濡れたくなければ

出なければいいのに

それは本当に貴女のしたいこと?

されど外には

レイン

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