第4話

 ブロンド美少女に押し倒されタジタジなう。


「ちょっと待て!展開が急過ぎるだろ!なんだ?面白味のない話を続けたことに焦った作者がやけを起こしたのか⁉」

「一体何を言っているのですか?my prince。わたくしとの新婚旅行のプランニングですか?」


「逃げていいかな?」

「いいでしょう!わたくしとの愛の逃避行を始めましょう!」


「逃げていいかな⁉」

「お兄ちゃん、お幸せに」


「誰か、お願いします‼このわけわかんない状況から助けてください‼」

「落ち着け仁。そいつが俺の妹だぜ」

「は⁉」


「ほら、お前も自己紹介くらいしろよ」

そこで、ようやくブロンドは俺を押さえこんでいた手を放した。

「申し遅れました。わたくし、喜城大翔の妹、喜城Mマーガレットアリスといいます。未来永劫よろしくお願いします。旦那様」

自己紹介だけでクセがすごいな。

というかなに人だよMマーガレットアリスって。

「言ったろ?こいつ俺と母親違いだって。こいつのじいちゃんはフランス人なんだとよ」

「いや、お前の家族構成、異常過ぎるだろ」

「そんなことよりも、せっかく逢えたというのに、もう少し喜んでもらえないと寂しいですわ」


「え、初対面だよね?」

「そうですか、忘れてしまったのですね。あの時の誓いを」

「誓い?」

なんだろう、話の流れ的に嫌な予感がする。


「お兄ちゃん、何してるの?」

凪がやって来たのと、大翔の妹の発言は同時だった。


「わたくしと結婚してくれると誓ったではないですか‼」


はい、やっぱりこれか。

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