第六話 阿藤凛 中編

「はっきりと申し上げます。私たちに治療する事は不可能です。しかし方法がないわけではありません」

 ベッドの上で寝かしつけられた義父の前で、眼鏡をかけた若い医者は言った。生身の身体で、機械化は一切していないようだった。

「方法?」

 と、洋が尋ねた。

「機械化をすることです」

 医者が機械化にかかる大まかな費用などの詳しい説明を述べている間、私は洋の横顔を横目で盗み見た。青ざめた顔をしながらも、真剣に聞いている。選択肢の一つとして、洋は真面目に検討をしているのだ。

「……機械化は、しねえ」

 義父の声が聞こえた。

「お父さん!」

「父さん!」

 私と洋の声が重なった。義父は上体だけをゆっくりと起こす。

「だ、駄目だよ、寝てなきゃ」

 私は腰を上げて言った。しかし義父は、

「機械化にする金は、うちにはねえ」

 と、言う。

 私は強引に義父を寝かしつけた。

「お金なら、僕が稼ぐよ」

 洋はそう言って義父を諭す。

「駄目だ」

 首を横に振った義父は、断固とした口調で断った。

 結局義父が承諾しないので、機械化はしないことになった。義父は一晩だけ病院に泊まると、翌日には家に帰宅した。

 そんな義父に、洋は詰め寄った。

「どうしてだよ。なんで機械化を断るんだ。お金なら僕が稼いでみせる。だから心配はいらない」

「駄目だ。お前が稼いだ金は、お前の物だ。俺の為に使うな」

「父さんに使うのは僕の為だ。僕は父さんに生きていて欲しいんだ」

「だったらこの身体は俺の物だ。俺の身体をどうするかは俺が決める。お前が決める事じゃない」

「この分からず屋」

 洋はそう言って、部屋から出て行く。

 私は怖かった。洋があんなにも怒っているのは初めて見たからだ。

 洋の背中を見送った義父は深く溜め息を吐いて、

「悪く思わないでくれよ、凛」

 と、言った。

 私は何も答えなかった。洋の事でショックを受けたのも理由の一つだし、機械化をすることが私の中でどう扱っていいのかも分からなかった。何しろ当時の私は、機械化が嫌いだという自分の感情に気付いていなかったのだ。ただ、私は義父が機械化した時の姿を想像して、抵抗感があったのは確かなことだった。

「あいつが俺の事を心配して、ああ言ったのは分かってる。だからまあ、嬉しかった。けどなあ、これは秘密にして欲しいんだが」何も言わない私を見て、義父は続ける。「機械化にするのが、怖いんだよ」

 私はぷっと吹き出した。

「怖いって。あんなことを兄さんに言ったのに」

「あいつの前ではな、みっともない姿を見せたくないんだよ。だから機械化が怖いって知れたらなあ、分かるだろ?」

「大丈夫だよ、お父さん。もうとっくの昔に、お父さんはみっともないってことぐらい兄さんだって分かってるよ」

「いや、いやいやそれはねえな。ねえはずだ」

 思っていたよりも元気そうな義父の姿に、私は安心してしまっていた。これなら大丈夫だ。病気は何かの間違いに決まってる。あるいはきっと自然に治るはずだ。私は何の確証もなく思い込んでいた。それは義父なりの精一杯の空元気だということに、私は気付けなかったのだ。

 それからというもの、義父の看病は主に私がすることになった。

 洋は無事に仕事を見つけ、働いている。実際の所、洋は私と一緒に義父を看ていたかっただろう。しかし義父が働けない今、機械化をするしないに関係なく、私たちは生活の為にお金が必要だったのだ。貧乏暇なしとはよく言ったものである。

 私は歌を歌う気分になれなかった。しかし義父はよく私を呼び出して、私に歌を歌えとせがんだ。

「凛の歌が一番好きだ」

 と、口癖のように言う義父に、私は断ることなんて出来るはずもない。だから私は、せがまれるままに歌を歌った。一度歌ってしまえば、あとはとても楽しく歌えるものだ。義父が毎回毎回笑顔になってくれるのも嬉しい事だった。

 義父が働いていた頃は、私と洋の二人で家事を行っていた。だが洋は毎日のように残業をしては、とても疲れた顔をして帰ってくる。私はそんな洋の負担を少しでも軽くする為に、全ての家事を一人で引き受けた。

「おいしいなあ、凛の料理は」

 洋は晩ご飯を食べると、いつもそんな風に私を褒めた。だけど私の料理よりも洋のご飯の方が美味しいと私は思う。それに晩ご飯は洋が帰ってくるよりも先に、義父と二人で済ましてしまっているから、洋の分は冷めているし、必然的に洋は一人で食べなければならなくなる。私は一人で食べている洋の姿を見ていると、とても寂しくなってくるのだ。出来る事なら私も一緒に、いや、前みたいに家族三人で食べたかった。けれど病気の義父を一人で食べさせるわけにもいかなくて、結局私は洋を一人にさせてしまった。だからせめて洋が食べている間は、私が側にいることにしたのだ。

「疲れているんだろう? 後はやっておくから先に寝てなよ」

 洋はよくそう提案する。洋の気遣いは本当に嬉しかった。しかしこればかりは言う事を聞くわけにはいかない。確かに私は疲れている。だけど洋の方がもっとずっと疲れているはずなのだ。

「駄目だよ兄さん。これが私の仕事なんだから」

 と、私は毎回同じように言って断った。その度に洋は、見ただけではっきりと分かるぐらいに落胆していたのはおもしろかった。

 真由美とレイニーもその頃はすでに働いていたけれど、二人とも仕事の合間に義父のお見舞いに来てくれた。二人はもちろん義父の事が好きだったようだ。特に真由美は、自分の両親が離婚してしまった時に色々と良くして貰っていたらしく、週に二、三回は来てくれたのだった。それから私の家事を少しばかり手伝ってくれたから、私としてもとても助かったのだ。もっともレイニーは仕事が忙しいらしく、あまり来てくれなかったけれど。


 義父は日に日にやつれていき、見ただけですぐに分かる程、元気がなくなっていく。もう長くはないんだな、と私は薄々感じるようになっていた。

「凛」

 立ち上がる気力すら今の義父にはなかった。そのためベッドの中で頭だけを動かして義父は私を呼んだ。

「何?」

「お前、洋の事が好きか」

 何を今更、と私は思った。

「もちろん。でも、お父さんも同じぐらい好きだよ」

「そうか。最初に洋を連れた時、お前は随分嫌だったようだけどな」

「そりゃそうよ。突然見知らぬ人がやってきたのよ。誰だって煙たがると思うよ」

「だが、今じゃこの辺でお前ら程仲の良い兄妹はいない。俺はそれが嬉しい」

「うん。私、お父さんの家族になれて良かったって思う。お父さんに拾われなかったら、私きっともうこの世にいなかったよ」

「そんな悲しいことを言うなよ。それに、お前の実の親とは親友だったんだ。約束もしたしな。だからお前を放っておく選択肢は俺にはなかった」

「それって仕方なく私を引き取ったってこと?」

「な、そんなわけがあるかよ。俺はだなあ」

「冗談よ、冗談」私は笑んだ。「私ね、本当に感謝してるの。だから、ありがとうお父さん。両親がいなくなった私を今まで育ててくれたのがお父さんで、私はとても嬉しいの。兄さんとも出会えたのもお父さんのおかげ」

「ふん」

 と、義父は私とは反対方向を向いて表情を隠した。けれど私は分かっている。義父は照れくさそうに笑っているに違いない。

「あ」

「なんだよ」

「もしかして、泣いてるの? お父さん」

「……んなわけがあるか」

 義父は身体を起こした。久方ぶりの行動に、私は心配になる。

「ちょ、ちょっと駄目だよ。寝てなきゃ。無理しないでよ」

「いや。大丈夫だ。今日は調子がいいんだよ。お前の歌がよく効いている。本当にお前の歌が一番の薬だ」

「で、でも」

「話さなければならない事があるんだ」

「え?」

「お前の実の両親の事だよ」

 義父がゆっくりと語り始めた内容は、空想の物語みたいに劇的でなければ出生の秘密があるわけでもなかった。きっと珍しくはあっても、探せばどこかに必ず転がっているような、そんなありふれた話だった。

 義父と実の両親は、私と洋と真由美とレイニーと同じ幼馴染みであった。義父たちは私たちと同じように遊び、笑い合い、時には喧嘩さえした。しかし楽しい日々を過ごしていくうちに、義父は私の母に恋をしたのだ。もちろん私の父も母の事が好きだったし、口には出さなくても、義父と父は互いに互いの気持ちを察していたらしい。

 教科書になりそうな程見事な三角関係。だからといって、それで三人の関係が壊れてしまうような柔い繋がりではなかった。とても強固だった。

 先に告白したのは義父だが、もちろん振られた。理由は他に好きな人がいるから。すぐに相手が誰なのか思い至った義父は、二人の仲を取り持ったそうだ。

 そうして父と母は結婚し、私が生まれたというわけだ。

「お前の名前のことで相談されたよ」

 と、義父は言う。何でも複数の候補を出され、どれが良いかと聞かれたそうだ。その中で義父は凛と言う名前を選んだのである。

「私、この名前が好き」

「そうか、それは良かった。その名前を考えたのは母親の方だ。残念ながら父親の方は、最悪なセンスだった。光輝と書いてシャイニングと読ませるとか、とにかく酷かったな……」

 私は心の中で、義父と母に感謝したのだった。

「まあ、それは置いといてだな。母親の方が病気になってしまった時、相談されたんだ。この地下都市では何時何が起きてもおかしくない。だからもしもの時は凛のことを頼むってな」

「そう……ありがとうお父さん。私、思えば死んだ両親の事良く知らなかった。だから聞けて良かった」

 私は父と母がいてくれたからこそ、この世に生まれる事が出来た。それはもちろん当たり前の事だ。そうして義父は、父と約束して私を育ててくれた。

「ね、お父さん」

「ん、なんだ?」

「歌を歌いたい気分なの。何かリクエストってある?」

「あーそうだなあ」

 私は父がリクエストした曲を歌う。軽やかなステップを踏むような曲調で、聞いているだけで自然と前を向きたくなる歌だった。私はそんな歌に両親と義父への感謝の気持ちを込めた。

 伝わるといいな、と思った。義父はもちろん、死んだ両親にも私の気持ちが届いて欲しかった。私はあなたたちのおかげで、今こうして生きて歌を歌えているんだと。

 私は私の身体を祝った。両親の形見は何も残っていなかった。だけど私には、この身体が、声が、名前がある。それらは両親がくれた唯一の物だ。だから大切にしようと思った。

 歌い終えた私は、深々とおじぎをした。義父は盛大に拍手を送る。

 私はさらにもう一曲を歌い始めるのだった。


 そうして、その日、珍しい事に洋がいつもよりも早く帰って来た。仕事が早く片付いたそうである。私は素直に喜んだ。何しろ久しぶりに家族三人で晩ご飯を食べる事が出来るのだ。嬉しくならない方がおかしい。

 義父のベッドの周りで、私たちは晩ご飯を食べる。本当はいつもよりも豪華にしたかったけれど、義父は私たちと同じ物を食べる事が出来ないから、いつも通りの慎ましいメニューだ。

「あー美味い。今日の凛のご飯はいつもより美味しいなあ」

 洋は焼いた合成魚肉を一口食べると言った。それにしても洋には語彙がない。未だ美味しい以外の言葉を私は聞いた事がない。だけどその一言は何よりも嬉しかった。

 久しぶりの三人での食事はとても楽しかった。洋の言うように作った本人の私でさえ、今日の料理はいつもよりも美味しく感じる。きっと家族三人が揃っているからに違いなかった。

 私たちは、これからどれぐらい三人で笑いあうことができるんだろう。その事を想うと哀しくなるが、今はこの瞬間をじっくりと楽しもうと、私は大きな声で笑った。


 三日が経った。洋の仕事は休みだから、私はとても嬉しいはずだった。けれど今日は、義父の体調が悪く、私と洋は付きっきりで看病をしていた。

「凛」

 と、義父は弱々しい声で私を呼んだ。

「何?」

 私は水に浸したおしぼりを絞って、義父の額に敷いた。

「あの曲を、歌ってくれ。ほら、あれだ。『出発』。こいつを聞けば、俺は元気になれる」

「……うん。わかった」

 私は立ち上がった。洋が私を心配そうな眼差しで見つめてくる。私は頷いて答えた。

 私は息を深く吸い、目を瞑る。

 正直、今は歌う気分ではない。義父の事が心配で、胸が張り裂けそうで、今にも泣いてしまいそうだった。だけど義父が私の歌を望んでいる。

 私はまともに歌えるのだろうか。そんな風に考えている時点で、きっと駄目なのかもしれない。けれど、義父が私の歌で元気になれるのなら、私は全力で歌ってみせる。

 私は口を開け、肺の中に溜め込んだ空気を歌に変えて吐き出した。

 初めて聞いたこの歌には沢山の思い出が詰まっている。一番多く聞いたのも、一番沢山歌ったのもこの歌だ。だから特に意識しなくても歌詞は頭の中に思い浮かんでくる。声は勝手に音程を捉えてくれる。

 しかし今日は、いつもと少し違っているように思う。目を瞑って歌っているせいだろうか。義父のことが心配でたまらないからだろうか。ともかく網膜の裏に義父との思い出が次から次へと映り込んでくる。色んな気持ちが激流のように流れ込んでくる。

 もしかしたら、いいや、きっと、私は歌いながら泣いているのだ。悲しい気持ちや楽しかった気持ちや腹立たしかった気持ちや、他にも色々な感情が渾然一体となって、歌として涙として私から飛び出ていくのだ。

 今まで歌って来て初めての経験だった。リリー・シュナイゼルも同じ気持ちになった事があるのだろうか。分からないし、知る必要もない。

 ただ、私は歌った。

 自分の感情をコントロールしようとは思わなかった。溢れ続ける多種多様の気持ちの流れに乗り続けることだけを心掛けた。

 最後の歌詞を歌い終える。息を軽く吸い込みながら、ゆっくりと目を開けた。

 義父も、洋も、何も言わなかった。拍手すら起こらない。いつもならすぐに良かったよと褒めるというのに。

 だけど私は、少しも嫌ではなかった。むしろ満ち足りた気持ちのまま、私は小さく礼をする。

 すると、義父と洋が同時に手を叩いた。

「今まで一番良かったぞ」

 と、義父が言った。

「感動した」

 と、洋が言う。

「ありがとう」

 私は再度おじぎをしながら言った。

「凛」

 拍手が終わると、義父がまた私の名前を言った。私は首を傾げた。

「お父さん、今度は何?」

「歌が本当に好きなんだな、凛?」

「もちろん。でも今更じゃない?」

「それで、まあ、あれだ。プロになりたいのか?」

 一瞬、私は答えに窮した。正直に答えたとして、賛成してくれるのかわからなかったからだ。しかしこれは、いつか話さなければならない問題で、しかも義父は病なのである。

「……うん。私、歌手になる」

「そうか」

 と、義父は一言だけ返したけれど、これ以上何も言おうとはしない。私はどうしたらいいのか判断に迷い、思わず洋を見た。

 洋はなぜか私以上に緊張していた。よく見ると冷や汗も掻いているようだった。使えない兄である。

「凛」

 義父は言った。

「は、はい」

 上擦った声で返事をする私。その隣でなぜかびくりと震える洋。

「凛には、歌の才能があるんだと思う。さっきの歌で俺は本気でそう確信した。だから凛、お前はやれるだけやってみせろ。お前ならできる。リリーなんとか何て目じゃない」

「……うん、私がんばる。だけど、できれば、お父さんにプロになった私を見て欲しいよ」

「大丈夫さ。俺はずっとお前たちの事を見ているよ。例え、何が起きてもな」

「……うん、ありがとう」

 複雑な気持ちだった。何が起きても、という言葉。それは自分が死んでもという意味に思えてならなかった。

「それから、洋」

 続いて義父は言う。

「なんだよ?」

「お前は……まあ、あれだ。凛に迷惑をかけるなよ。以上だ」

「それだけかよ」

「当たり前だ」

 義父はにやりと笑んだ。が、その次の瞬間にはげほげほと激しく咳き込む。私と洋は慌てて義父に近寄った。義父は私たちを見やると、にやりとした笑みを再び顔に張り付かせていた。

「そんな心配した顔をするなよ。俺は満足しているんだ。俺の人生は別に大したものじゃないが、それでもお前たちは俺の人生の中で唯一自慢できる息子と娘なんだ。もっとも、凛の花嫁姿を見れないのは心残りか……その前に相手をぶん殴ってしまってるだろうがな」

 と息も絶え絶えに義父が喋るやいなや、また強く咳き込んだと思うと、今度は大量の血を吐き出した。洋がすぐに近くにある布巾で拭い取る。もう余命幾ばくもないのだと、私は嫌な直感を抱いてしまい、思わず涙を流してしまう。

「俺は……とても幸せ者だ。何せ二人も俺のために泣いてくれている。それ以上の事があるか」

 かすれた声だった。蒼白な顔だった。弱々しい口の動きだった。それでも義父は、顔面に一杯の笑顔を浮かべた。そうして、そのまま動かなくなっていた。

 私と洋は、動けなかった。何が起きているのか分からなかったし、分かろうともしなかった。きっとすぐに何か言い出すんだろう、何かしら動きを見せるんだろうとその時の私は能天気にもそう思った。だけど義父は一向に動きを見せることはなかった。

 最初に動いたのは、洋だった。義父の手首を手に取って親指を動脈に当て、空いた手の平を義父の鼻の上に持っていく。その動作の意味を私はもちろん知っていたが、深く考える事はしなかった。きっと今すぐにでも義父は動き出すのだと、私は思い込もうとしていたのだった。

 しかし、

「……駄目だ。逝っちまった」

 と、洋は力なく首を振って、ようやく、私はその事実を理解してしまった。

 嘘だ、と思いたかった。義父と洋が企んだ、悪辣ないたずらだと信じたかった。だけれども、洋はとても演技とは思えないような表情をしていた。それは真実なのだと、あらゆる状況と事実と直感が証明していた。

 死んだ。

 義父が、死んだ。

 私は号泣した。大きな声で喚き、大粒の涙が止めどなく流れ落ち、体中ががくがくと震えた。

 洋の手が、私の肩に置かれた。私はそのまま横にしなだれ、洋に体重を預ける。

 声が二重に聞こえた。一方は私の泣き声だ。もう一方は、洋の声だった。

 洋も同じなのだ。同じように泣き喚いているのだ。洋は私と一緒だったのだ。

 途端に私は安心を覚える。

 私と洋は、互いに慰め合っていたのだった。

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