【6回目お題:焼き鳥が登場する物語】串のままか、串から外すか


 作品リンク→https://kakuyomu.jp/works/16816927861669879473


   ☆★☆   


 いつも読んでるネット小説を読み終え、何か無いかとジャンル関係なく探してみれば、何か少し気になるような、ならないようなタイトルの作品が目に入った。


『焼き鳥論争』


 あらすじをざっと見る限り、二人の人物が焼き鳥の食べ方について話しているようなものらしい。


(とりあえず、見てみるか……)


 ジャンルは作者が迷ったのか、『その他』だ。

 一話完結型な上に、文字数的にもすぐに読み終われそうだったので、何を思ったか、見てみることにした。


   ☆★☆   


 結果から言えば、確かに論争っぽいことをしていた気はする。『焼き鳥の食べ方について』ではあるが。


 片や、串のまま派。

 片や、串から外して食べる派。


 そんな二人が、それぞれのメリット・デメリットを話し合っては、『もも』や『ねぎま』と言った、いろんな種類の焼き鳥を食べ進めていく話だった。

 確かに、焼き鳥が出始めると、時折出てくる話ではあるし、双方の言いたいことも分からない訳ではない。


「……」


 そして、一番最後の部分――あとがき。


 『ちなみに私は、肉などを串に刺したまま、箸とかで食べやすい位置になるまで、少しずつずらして食べるのが好きです』


 ――と、作者が書いていた。

 微妙な判定かもしれないが、どうやら作者は『串のまま派』らしい。

 感想欄とかは見ない。理由は言わない。


 けれど、そんなことはどうでもいいのだ。


「焼き鳥、食べたい……」


 どちらかというと、二人の会話メインで、焼き鳥の描写は(グルメものと比べると)少なかったが、それでも焼き鳥が食べたくなってしまった。

 そして、どうせなら『串のまま食べる』のと、『全部串から外して食べる』のを試してみたい。


「……買いに行くか」


 そして、耐えきれずに店にまで買いに行くのだった。



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