受動的な願望

満たされたいって願ってた

心にぽっかり空いた穴を

誰かが埋めてくれると信じてた


認められたいって祈ってた

僕はだれよりも特別で

誰かが認めてくれると信じてた


触れ合いたいって嘆いてた

凍えるような夜の寒さを

誰かが温めてくれると信じてた


理解されたいって叫んでた

心の奥に隠した本音を

誰かが見つけてくれると信じてた


愛されたいって泣いていた

こんな醜い願いを抱く自分でも

誰かが愛してくれると信じてた


僕の抱く願望はいつも受動的

まるで腹を空かした子犬みたいに

誰かに与えられるのを待っていた


でもそれじゃダメなんだ

待ってるだけの願いは

いつだって叶うことはないのだから


認めて

触れて

満たして

理解して


そして、人を愛して


それが僕らの願いを叶える方法

これが僕らの能動的な願望

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