もうほとんど一緒。水でいいじゃん。

 いつもお世話になっております。

 今回はクオリア系の話となります。

 ちょっと最後は上手くまとまりづらい内容なので、ぐだったらごめんなさい。

 今回お話する内容は、


「双子地球の水」


 です。

 この議題の本編はこんな感じです。




 一つの要素除き、地球と全く同じで瓜二つの惑星、双子地球という惑星が存在する。

 その唯一異なった一つの要素は「水」である。

 双子地球の無色透明で無味無臭、地球の人間が飲んでも害のない水と同じ性質を持った液体だ。

 しかし、元素の形はとても複雑で略称を「XYZ」とする。


 地球の「H20」と双子地球の「XYZ」は同じ意味として捉えられるのか答えよ。



 つまり「水」の要素だけ違う地球があり、「H20」と「XYZ」が同じとして捉えるかどうかということにします。

 因みにこのお題の本質的に「XYZ」は「H20」と同じ性質があることにしましょう。

 「XYZ」を理科の実験でやった電気分解すると水素H2酸素O2に分離する性質があるとします。


 想像するとかなり謎な現象ですが、要はであると、思って頂ければ良いと思います。




 さて、ここまで話すとややこしい奴のですが、このお題に対して2つの意見が出ると思います。


 2つの「水」は同じか、違うか。


 この水を『同じ』と判断する人は「内在主義」と言われ、『違う』と答える人は「外在主義」と言われるのです。

 この「双子地球の水」の問題はこの内在主義と外在主義を用いた言葉の意味を表していると私は思っています。



 内在主義の人達は、色も性質も匂いも味も栄養素も同じ物であり、一般的な理由を持ってして、この2つの「水」の類似点に整合性……つまりほぼ同じ物は同じと言って構わないものだとして扱おうと判断した人を差します。


 外在主義の人達は、例え性質が同じであっても「H20とXYZ」という水の構成要素……科学や物理学の観点から見て作りが全く違う物を同じ物とは判断しないのです。

 信頼性のある外的要因や客観性を重視した考え方を表しています。



 という違う思考が出来るのです。

 うーん難しいよね。もっと簡単に言うと……



A「最近の本屋、異世界転生ばっかりでウンザリするんだよね。同じばっかりでさ」


B「バッカ、お前読みもしないで同じとか言ってんの? 全部個性あるからな! なんならアンチテーゼものとか、その作者のアイディア一つで一番個性を出せるジャンルだからな!」


A「いやだってさ、ニートかアラサーが異世界行って、努力しないでチート手に入れて、無双して、何か女の子からモテモテになって全部エタる作品ばかりなんだろ? ただ皆買うからあんなに量産されて……」


B「ちげぇよ! お前馬鹿にしてるだろ! お前が言ってるのはワイン何てラベル変えただけで、中身全部一緒じゃんって言ってるのと一緒なんだよ! 風味とか奥深さとか酸味とか全部違うだろ!」



 Aが内在主義、Bが外在主義ですね。

 他の話だと昔TVCMで流れた「ハ◯太郎」のCMで、娘が一生懸命ハ◯太郎の仲間達の説明をしているのですが父親が「お父さんには~、全部同じに見えるかな~あはは!」と笑っているものがありましたね。

 これも内在主義と外在主義のよくある話でしょう。



 さて、問題点としてこの「双子地球の水」の問題は、まさに人の感じ方、クオリアを元にしたが主だと私は思っています。

 内在主義と外在主義のように二極化したとしてもそれぞれ悪い点が存在しているのです。


 内在主義は簡単に言うとアバウト。

 水として同じように扱えるなら同じでええやんと落胆的な面がやはり気になるでしょう。

 かといって、外在主義はいっけん正当な意見に思われがちですが、もちろん欠点があります。

 それは、世の物理学の基準が間違っていたり変更追記があった場合、外在主義の主張は根底から覆ってしまうのです。

 これは物理よりも、歴史の研究なんかでよくありますよね。

 実は学校で習った教科書の内容は今と昔では全然違うのです。

 歴史は日々新たな発見があるため、更新が必要みたいです。

 だから私は歴史嫌い、地理が好き。


 とにかく、その物を表す言葉の意味は、人によって定義が違う。

 絶対に正しい訳でもなく間違ってもいない訳です。

 その物を名で表しても、全てを表すことは不可能ではないか。

 意味とはなんなのか。


 という訳なのです。

 世の中過信は禁物ですね。




 さてさて、小説の話にようやくこぎつけるのですが、この題材は……ちょっと難しいっすよ……

 え? パラレルワールドに行ったみたいな話にすれば良いのかな?



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



(例えば)

 主人公は、普段と変わらない日常を過ごしていたが、ただ一つ何かが変わっていた。

 それはヒロインのAが、全く知らない人(ヒロインB)になっていた。

 戸惑う主人公だが、ヒロインBは主人公と交遊を深めていきやがて恋に落ちる。

 互いにいちゃこらやっていたら、いつの間にか主人公は、ヒロインBがヒロインAに戻っていた。

 主人公はそこで、ヒロインが入れ替わった世界であることに気付き、ヒロインAと共にヒロインBのいた世界へ戻ること決意する。

 しかし、そこにはとんでもない真実が……


 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



 みたいな?

 ありがちー!

 絶対どこかの誰が作ってそうー!

 うん、オリジナリティは中々難しいですね。

 双子地球の説明の世界観がそもそも独特なので、それを軸にした話になりそう。


 うーん難しい。


 という訳で双子地球はこれでおしまい。

 え?

 結局、外在主義が最強だって?

 アインシュタインの相対性理論最強?

 科学最強?


 あーまあ、それを信じたいならそれでええんちゃう。

 でも、今より技術の進んだこの世の中、どこで光の速さを越えてしまうかわからない。暗黒物質を暴いてしまうかわからない。

 何を信じるかは自分しだいなのだ。





 信じるか信じないかは、


 貴方しだい!


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