【創作論】君も哲学者《ソクラテス》になろう

汎用性∞!? 感覚系議題

　ドウモ

　次に話す内容も、よく思考実験で持ち上げられる問題の原点です。眠い話ですが読んで下さいね。

　それでは今回紹介する議題は

「クオリア」

　というものです。

　響きがカッコいいですね。厨二心をくすぐります。何か魔力を帯びたクリスタルみたいな物を想像してしまいますね。

　語呂が良いのでキャラクタやタイトル名に意味もなく採用しそうです。

　卍 クオリア 卍

　みたいな感じで、

　そんな妄想話はともかく「クオリア」とは何かと皆様は思うかと思います。

　すーごく簡単に説明すると「感覚」です。

　視覚

　聴覚

　味覚

　嗅覚

　触覚

　五感で情報を手に入れた時の感じです。

　うーん抽象的ですかね。

　空が青く見えたり、

　音が綺麗に聞こえたり、

　カレーが辛いと感じたり、

　おならが臭く感じたり、

　叩かれて気持ちよくなったり、

　日常の当たり前に手に入れている五感の情報達に対する自分の感覚のことです。

　ある意味「クオリア」は、私達が生きている実感を得ている自分が自分である大切な物かもしれません。

　さて、私達にとって大切な「クオリア」ですが、ある疑問に気付いた人がいました。

「貴方の見える青空は、私の見ている青空と同じ色なのか」

　果たして、皆の持っている「クオリア」は一緒なのかどうかという問題です。

　一番分かりやすいのは視覚による情報である色彩（しきさい）です。

「もし貴方の見る綺麗な空の色が、私にとってトマトのように赤い色をしているとしたら……」

　皆が青だと思っている色は、実は全員違う色に見えている可能性があるのです。

　ですが、それを確認する手段は現状ほぼないと言って良いでしょう。

　もし、貴方の意見が周りの皆と違うとしたら……

　それはもしかして貴方のクオリアは……

　そんな感じで、凄く身近なこの疑問も小難しいと言われている哲学の一部です。

　このクオリアの問題、シナリオになりますよね！　何かアイデアが膨らんで来ましたよ！

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(例えば)

　事故で体が機械になってしまった男が、全ての人間が全く別の存在に見えてしまようになる。

　そんな中、ロボットが人間の姿に見えてしまい、男は一体のロボットに恋をしてそまう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

　……ちょっと待ってください。

　私、こんな話を漫画の神様が書いていた記憶があります。

　止めましょう。

　今のは無しでお願いします。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(例えば2)

　主人公の親友の女の子は、周りの人間達がロボットに見えてしまう少し変わった女の子。

　その女の子はある男の子外装が凄くかっこよく見えて……

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

　ちょっと待ってください！

　私、こんなラノベ読んだことありますよ！

　止めましょう！　ロボットってフレーズが良くないんです。

　もっとグロい方向にしましょう！

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(例えば3)

　事故の影響で何もかもが気持ち悪い肉塊に見えてしまうようになった男。

　彼の前、一人の美少女が現れる。しかしその正体は醜い肉塊の化け物で……

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

　アホか――！！

　私こんな内容の有名な純愛ゲー知ってますよー！

　二番煎じしか作れないうわああああ!?

　まあこんな感じで、昔からクオリアを用いた有名な作品がゴロゴロあります。

　それぐらいありふれた基礎と言っても過言ではない議題内容です。

　特に恋愛ものと相性が抜群に思えます。

　他にもクオリアについての資料や思考実験何かもゴロゴロネット掲載されておりますので、今回の話で興味を持った方がいたら是非調べてみると面白いですよ！

　ささ、次の基礎的内容は皆大好きあの内容が絡んできます。

「それが世界の選択か……あぁ、わかってる。あいつなりの考えだな」

　ラ・ヨダソウ・スティアーナ