叫べば勝ち。緊急回避呪文
はい。
それでは哲学とか思考実験などに触れていくより先に、皆様に一つだけ現状最強の帰還呪文を覚えて頂きます。思考実験や哲学というよりも、ちょっとした考え方の一つとして覚えておいてください。
それでは画面の向こうの皆様は両手を上に掲げて、私と一緒に唱えて見ましょう。
せーのっ!
「
まさか本当に画面の向こうでやってませんよね? 警察に職務質問されても私のせいにしないで下さいね。
冗談はさておき、この言葉はかなり有名なものかと思います。聞いたことある人が多いのでは? それぐらい重要です。
これから哲学の深淵を皆様は触れていきますが、人によっては真に受けてしまい、自分を見失って頭が可笑しくなる人も希にいます。
そんな時にこの言葉「我思う、ゆえに我あり」は、現実に自分を繋ぎ止める緊急帰還呪文となるのです。
小説でも主人公が目的を見失って絶望し。救いがない展開になった時、この「我思う、ゆえに我あり」を使うと、熱いBGMと共に劇的な心の成長を遂げて戻ってきます。
それ程重要なのです。
例を上げるとしたら主人公のこのセリフですね。
「俺は、俺だああああ!」
何か頭の良いキャラクタに論破されそうになったら、とりあえずこれを叫んでおけば良いと思います。理論的に間違っていないはずです。
それでは、とりあえずこの魔法の呪文の意味をご説明しましょうか。
むかしむかし
ある有名な哲学者は、自身の産み出した方法論によりあらゆる物を否定していった。最終的に自分の存在すらも疑い始めてしまいます。
自分でドツボにハマった彼はそれでも「絶対確実なものを見つける」という信念を折らずに進んだ先にあったもの。
それは「考えている自分」だったのです。
絶対確実なものを見つけると考えている自分がいるからこそ、今のこの現状に自分がいるのである。
と、彼は自己解決しましたとさ。
めでたし、めでたし。
お分かり頂けただろうか。
何もかもを否定したり、否定されていくと、最終的に行き着くのは「我思う、ゆえに我あり」という結果だと偉い人は言ったのです。
どれだけ自分のことを否定していっても、必ずそこには「考えている自分」が存在しているのです。
少しでも考えている自分が存在している限り、そこに自分は居続ける。
別に難しいことではありません。
「今日の夕飯は何かなー?」
とか
「朝起きるのだるいなー」
とか、
ふと、自分が何か考えていることに気付いてあげることが、自分の存在を認識し証明していることになるのです。
逆に考えなくなってしまうと、それは人間の死に繋がっているのかもしれません。
現代社会には多くの嫌なことが沢山溢れています。思考停止しなきゃ乗り切れない場面が沢山あります。
ずっと思考力を停止させ、自分の存在を認識出来なくしまったからこそ、最近の人達は自殺に向かっていくのかもしれませんね。
そんな時こそ、叫ぶんだ!
「俺は、俺だああああ!」
ってね。
でも、辛くなったら自分の存在を認めてくれる人に頼るのが一番です。
自分が、もうダメだと感じたら近くの人に助けを求めましょう。
因みにですが、
「俺は、ここにいる!!」
も、これの応用編にあたります。
次は私達の感覚についてのお話です。
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