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食事か飲み物。食事は遥も同じものを食べていたから、……たぶん、コーヒーだろうか? 夏のコーヒーにだけ薬が混入されていた? (それとも砂糖かミルクのどちらか、あるいは両方だろうか?)頭が痛いのも体の調子が悪いのもその薬のせい?
でもどうして? なんのために遥が私に薬を使用する必要があるの? ……わかんない。でも探さないと。とにかく遥を探さないと……。
遥になにかあったんだ。きっとなにかがあった。遥の予想を超えるなにかが夜のうちに、研究所の中で、(あるいは外の世界のすべてで)起こったんだ。そうじゃなかったら、遥が私を放っておくはずがない。
……テロ? それとも、事故だろうか?
(あるいは外の世界は夏が眠っている間に、すでに終わってしまったのだろうか? もしそうだとしたらその理由は人類の愚かさのせいだ)
夏はいなくなった遥を探すため、通路に出ようとするがやっぱり部屋の出入り口のドアは開かない。これだから全自動はだめなんだ。使えない。夏はドアを思いっきり蹴り飛ばす。
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