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 ……夏、私ね、あなたに計画的に近づいたの。初めてあなたに会ったときも、(つまりクリスマスイブのときも)学園で開会したもの偶然じゃない。それは奇跡じゃないんだよ。

 すべては私が仕組んだことなの。木戸遥が演出した出来事なんだよ。(ごめんね)

 私にはお金が必要だった。だからあなたに近づいた。(夏だけじゃないんだよ。私にはね、ご友人がたくさんいたの。夏のようなお金持ちのお嬢様のご友人がね。学園のお嬢様たちはみんな無防備で、まさに狩り放題って感じだったからね。夏も、その一人なんだよ)

 あなたに近づいて、瀬戸家とのつながりを手に入れて、私はそこからお金をもらっていたの。この研究所もその大部分は瀬戸家から私に投資された資金で建造したんだよ。夏は知らなかったでしょ? (もしかしたら、今は知っているのかもね。夏は昔と違って、それは学園での夏と違って、という意味だけど、きっとこの研究所を探す旅の過程で、夏はすごく成長したもんね)

 あなたはお金とか、人間関係とか、仕事とか、契約とか、将来の夢とか、人生設計とかさ、そういうことにまったく興味がなかったものね。しがらみとか、大嫌いだったもんね。(私もそういうのは大っ嫌いなんだよ。本当はね)

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