雪
しんしんと
降り注ぐ綿菓子は
ぼくを埋めにやってきました
神さまか誰かが
ぼくのことを屍とみて
大急ぎで葬儀の準備をしています
こんなご好意
そんなに受けられるもんじゃ
ありませんから
ぼくは傘を捨てて
まずは肩から埋まりにゆきます
それから足がすっぽりと包まれて
段々と冷たいものが
染み込んできます
ああ、本当に死ぬかもしれない
そう思った時にはもうずっと前から
ぼくは子供のように
美しく、白く、固まっていました
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