第27話 あの日見た青空の「雨」
俺はまるで背骨を引き抜かれたようによろよろして硬いコンクリートの上に尻もちをついた。
とたんに体中の力が抜けて寝転んだ。
じつは「シシャ」に生気吸いとられてましたってオチじゃねーよな? 制服ごしからでも屋上のひんやりとしたコンクリートの冷たさを感じる。
首を傾げると俺のすぐ横には小さな水溜りがあった。
水面に俺の顔が反射して映っていた水鏡の自分と目が合ってなんか恥ずかしい。
俺は視線を逸らすようにしてそのまま空を
久しぶりに見上げた雲ひとつない空、俺はそのままゆっくりと
転校初日の朝を思い出すな~「
ゾワっ。本当にそんな音がしたように背中がゾクゾクした。
俺は、い、今、初めて
じゃあ、どうして俺はあの日見えるはずのない雨を見たんだ?
《南町のほうは雨か……晴れと雨の境界線なんて初めて見た》
そんなふうに思った。
あの場所から、あの一面の青空から
ましてや雲ひとつない空を見てどこかで雨が降ってるなんて想像もしにくい。
俺は昨日螺旋階段を上ってるときにも俺が
俺の中でなにが変わろうとしてるのかもしれない。
それこそが、俺が「
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