第3話「ウザラブ」3
◯街の中古屋で。
唯「うーん、みんな高いなあ」
律「ここは学生が卒業するとき売って行くから結構安い中古バイクが揃ってるんだぜ」
唯「でもみんな8万以上はするんだね。そんなに出せないなあ…5千円くらいで売ってないかなあ…」
澪「あるわけないだろ!唯だと体小さいから、スクーターがいいんじゃないか?」
唯「なんか足揃えて乗るのって、ふり落とされそうでこわい。曽我部先輩のみたいに足で挟むのがいい」
律「スポーツ車か、オフ車か…」
◯紬、スクーターに乗った男女のポスターを見ている。
紬「ローマの恋人…ステキ!」
唯「どれも高いや…誰かただでバイクくれないかなあ。偶然お世話したお年寄りが、もう乗れなくなったバイクをくれるとか…」
律「そんな虫のいい話。あるわけないだろ!」
澪紬「おいおい、おまいう?」
律「私のカブは、頑張って酒屋でバイトして、そこのご隠居のお世話二週間して、ようやく貰えたんだよ。カナリヤ号はいわば俺様の勲章サ!」
唯「あー、どっかにバイクただで転がってないかなあ…どっか、どっか…、あれ?どっかで見たような…あ!」
澪「あてがあるのか?」
律「八百屋の隠居か?」
唯「今度の週末、ちょっと出かけてくるね」
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