"けいおん!!?"(けいおん!第3期仮想台本)9-12話草稿2
鈴波 潤
第1話「ウザラブ」1
唯(ナ)「今日は、平沢唯です。
古い歴史のある街外れの丘の上に、私たちの大学はあります。
いつもは澪ちゃんたちが起こしてくれるんだけど、今日はみんな1限からで、私だけ2限から。と言うわけでスクールバスに乗り遅れたので、市バスで麓のバス停まで行き、そこから歩いてます。
この坂、長いんだよね。本当に嫌になる」
◯大学の坂を登る唯
唯「ほっほっほっほっ…ああギー太重いよ。お前太った?な訳ないか、ほっほっほっほっ」
◯自転車で通っている学生もこの坂は降りて押している。明らかに自転車部と判るロードレーサーの子が立ち漕ぎでぐいぐい登って行く。
唯「大変そうだなあ。電動アシスト自転車はなんとか登ってく。欲しいけどバイトするの面倒だし」
謎「ひーめひーめひめひめなのだー」
◯怪しい歌を歌いながら、立ち漕ぎもせず丸メガネの小柄な女の子がママチャリでスイスイ登って行く。
唯「わっ!100人抜き!」
◯唯ふらふらし始める。
唯「あはー、だめだーもう歩けない」
◯唯道端にヘタリ込む。クラクションの音。
曽「おいおい、そんな所に座り込んでじゃ危ないわよ!」
唯「あ!曽我部先輩…」
曽「なんだ唯ちゃんじゃないの。もうすぐ2限始まるよ」
唯「駄目、もう歩けない」
曽「しょうがないなあ。乗りなさい」
唯「ありがとうございます。このご恩は今日一日忘れません」
曽「短かっ!猫以下だね」
◯唯、2人乗りには短いシートのヤマハセローに無理やり乗り込む。
◯遠ざかるセロー。
唯「いいなあ…バイク欲しい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます