銀世界

深々と羽のような雪が落ちてくる。

見上げると灰色の空間に浮かぶ様。

寒さより心が軽いのは何故だろう。

吹けば飛ぶ粒が段々多くなると薄っすらと積もる。

土がしっとりする様は往復する零度の領域。

「まだまだ凍るものか」

水と氷の睨み合い。

氷が勝れば地面の白さが増していく。

併せて粉雪増していく。

やがて土も草木も羽毛が敷かれる様。

白色が勝る景色と化する。



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